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スリル好き(刺激欲求)

原語
excitement-seeking
研究
米国 国立衛生研究所(NIH)

この研究のふむふむポイント

遊園地に行ったら何に乗る?

 あなたは遊園地で絶叫系アトラクションに乗りたいですか?それともできればパスしたい?スリルを求め「乗りたい!」と答えたあなたは、心理学的に言うと「刺激欲求」が強いタイプなのだそうです。

「刺激欲求」は遺伝が5割!?

 刺激欲求が強いか弱いかは、およそ5割が何らかの遺伝で決まっていると知られていました。ところが性格と遺伝の研究は難しく、具体的に何の遺伝子が関わっているのかは長いこと分かっていませんでした。

刺激を求める人に多い遺伝型のタイプは…!?

 米国国立衛生研究所(NIH)の研究グループは、ついに「刺激欲求」に影響するとみられる遺伝型を突き止めることに成功しました。

  • 2023年8月31日(木)12:00(正午)
    をもってMYCODE fumfum各項目の販売を停止しました。
  • オプションチケットをお持ちの方は、
    有効期限まで交換可能です。
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スリル好き(刺激欲求)についてもっと知る

絶叫系アトラクション、乗りたい?

 あなたは遊園地に行ったら何に乗りますか?「ジェットコースター、フリーフォール…とにかく断然絶叫系!」というあなた、普段の生活でも刺激を求めるタイプだったりしませんか?逆に、「絶叫系は絶対回避!わざわざ危険な乗り物に乗って、一体何が面白いの?!」という人もいますよね。

 刺激やスリルを求める性格傾向は、心理学用語で「刺激欲求(excitement-seeking)」と呼ばれています。刺激が得られるならば、時には危険を顧みない場合もあり、周りがヒヤヒヤする場面も生じたりします。
 MYCODE fumfumで既にご提供している項目『新しいものへの好奇心(novelty-seeking)』と、少し似ている部分もありますが、大きく違う部分は、「新しいもの好き」というよりは、楽しんだり、刺激を求めるためにスカイダイビングやフリーフォールなどを行って、とにかく「スリルを味わい興奮したいタイプ」というところです。

 これまでの研究で、刺激やスリルを求める人は、モチベーションや行動力も高い傾向があると分かっています。また、この気持ちは、女性より男性で、より強い傾向があるそうです。何となく納得できる?!

「一工夫」で見つかった性格と遺伝の関係

 病気や体質に関連した遺伝型を調べる方法に「ゲノムワイド関連解析(GWAS)」というものがあります。GWASは、MYCODEでも使われている新しい方法の1つです。GWASが使われ始めると、各分野の研究者たちが、実にさまざまな病気や体質について、次々に遺伝型との関連性を発見していきました。

 同じように、心理学者や精神医学者は、「性格」に関連する遺伝型をGWASで見つけようと試みました。ところが、調べようとしても対象者の人数が少なかったなどの理由で、最初はうまく見つけられなかったのです。

 そこで研究者たちは、対象者は異なっていても同じ性格について行われた複数のGWAS研究の結果を集めました。どれも、単独でははっきりとした結果が得られなかったものです。それらの結果を「メタ解析」と呼ばれる統計学的な手法でひとまとめにして再度解析を行いました。例えば、100人ずつ行われていた5つの研究の結果を、ひとまとめにして500人で行った大きな研究として考え直したわけです。この方法で「知性」「良心」など、性格に関連する遺伝型が見事に発見され始めました。

 「刺激欲求」については、およそ50%が何らかの遺伝で決まるというのは以前から知られていましたが、特定の遺伝型は不明でした。今回、6つのGWAS研究の結果をもとにメタ解析が行われ、こちらも見事に関連する遺伝型を見つけることができました。

刺激を求める人に多い遺伝型は…!?

 米国国立衛生研究所(NIH)は、米国の中心的な医学研究の拠点です。今回、NIHを中心としたグループが研究を行った結果、rs11902138というSNPが「T」であると、刺激を求める傾向が弱くなると分かりました。さらに、このSNPの遺伝型を見た結果、「T」の数が1つよりも2つである方が、より刺激を求める傾向が弱くなると分かりました。

 rs11902138というSNPには、TT、TC、CCの3通りの遺伝型があります。

 日本人平均と比べると

・TTの遺伝型を持つ人は「刺激をあまり求めないタイプ」
・TCの遺伝型を持つ人は「刺激をやや求めるタイプ」
・CCの遺伝型を持つ人は「刺激を求めるタイプ」

という遺伝的傾向を持っているといえます。

  • 2023年8月31日(木)12:00(正午)
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研究の詳しい内容を見る

 米国国立衛生研究所(NIH)は、米国の中心的な医学研究の拠点です。今回、NIHを中心とした研究グループは、「刺激欲求」のスコアと遺伝要因との関連を調べた6つの研究結果を再分析しました。対象者は合計すると7,860人で、全て欧州人でした。

 今回、「NEO-PI-R」という人格検査の「刺激欲求(excitement-seeking)」のスコアの高さと、200万以上のSNPの遺伝型との関連を調べ、それを手がかりに刺激を求める人に特徴的な遺伝型を探すというものでした。

 NEO-PI-RはNIHが開発し、日本を含めた世界18カ国で翻訳されて研究などに用いられている性格検査です。この検査は240項目の質問からなり、その回答結果から、「神経症傾向」「外向性」「開放性」「調和性」「誠実性」の5つの特性がどの程度であるか知ることができます。この中の「外向性」を知るための細かい項目の1つとして「刺激欲求」についての質問が含まれており、その結果に焦点を当てて解析したのが今回の研究です。

 解析の結果、脳に存在する「CTNNA2」というタンパク質を作る遺伝子に、刺激を求める性格に関連するSNPがいくつか見つかりました。そのうちの1つが今回のrs11902138だったというわけです。

 CTNNA2は、脳の神経細胞(シナプス)の働きに重要なタンパク質。性格に関係するというのも納得できるような気がしますね!

対象SNPの遺伝型に基づき、以下のタイプに区分されます。

  • 刺激をあまり求めない
    54.6%TT
  • 刺激をやや求める
    38.6%TC
  • 刺激を求める
    6.8%CC
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