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怖がり度

原語
fear-extinction
研究
オランダ ユトレヒト大学

この研究のふむふむポイント

無いとどうなる? 「怖い」という感情

 寝る前に、ホラー映画なんて見るんじゃなかった!怖くて電気を消せないよ・・・ 時折邪魔者に感じる「怖い!」という恐怖の感情は、自分の生命を守る上で必須の感情です。とはいえ、極端な怖がりさんもそれはそれで問題があるようで・・・!?

「怖がり」のサインは「○○の回数」に現れる

 人は、「怖い!」と思っている時には、まばたきの回数が増加するようです。今回の研究では、そのまばたきの回数に注目し、恐怖を感じたときに、どのくらいの時間恐怖感を引きずるのかが測定されました。「目は口ほどにものを言う」と言うだけありますよね。

つきまとう恐怖は 遺伝子のせい!?

 ユトレヒト大学の研究により、怖い思いをしたときに「すぐに恐怖が消える」のか、「恐怖感を引きずる」のかには、遺伝型が関係していることが明らかになりました。

  • 2023年8月31日(木)12:00(正午)
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怖がり度についてもっと知る

無いとどうなる?「怖い」という感情

 寝る前に、ホラー映画なんて見るんじゃなかった!怖くて電気を消せないし、今眠ったら夢に出てきそう・・・いますぐこの恐怖、消えてくれ!

 「怖い!」という恐怖の感情は、人間誰もが持つものですが、時折邪魔者に感じることもあるのではないでしょうか。

 生物学的な観点から見ると、生き物が「怖い」という感情を抱くことは、避けるべき出来事や敵に対して適切に反応し、自分の生命を守る上で非常に重要であるようです。確かに、自分の身に危険が迫っているのに恐怖を感じられないのは、自分の生命の危機を重く受け止められないという意味で非常に危険ですよね。
 一方、避けるべき出来事や敵が去った後は、「怖い」という気持ちをできるだけ早く取り去り、普段の自分に戻ることも等しく重要とされています。常に「怖い」という気持ちを持ち続けることはストレスとなり、心身に影響が現れると考えられています。極度の怖がりさんも、それはそれで問題のようですね。

「怖がり」のサインは、「○○の回数」に現れる!?

 「怖がり」と聞いて、どういう人を思い浮かべますか?お化け屋敷に入るのを断固拒否する人?それとも、ホラー映画や心霊番組を見た後ずっと「怖い怖い」と言い続ける人?
 オランダのユトレヒト大学の研究グループによる研究により明らかになったのは、後者の「怖がり」と遺伝型との関係です。
 研究では、被験者にバーチャル映像内で起こるショッキングな体験や電気刺激を与えることによって「怖い!」と感じさせ、その恐怖感がどのくらい持続するのかを測定し、遺伝型との関連を解析しました。その結果、恐怖感が持続する時間と、遺伝型との関連が明らかになりました。

 ところで、研究グループはどのように「怖い」という気持ちを測定したのでしょうか?被験者に自己申告してもらうだけでは、どうしても主観的な評価になってしまうような・・・。

 実は、「まばたきの回数」に注目することで、「その人が今、怖がっているか」を測定することができるのです。恐怖を感じると、まばたきの回数が増加するという「おどろき反射」という反応があり、これを測定することで、その人の恐怖感が持続しているかどうかを知ることができるのです。
 「目は口ほどにものを言う」と言いますが、どうやら本当のようですね。ホラー映画を見て、「ぜ・・・全然怖くなんかないんだからね!」と言っている人も、まばたきに注目してみると、実は怖がっていることがわかる、なんてことも・・・

 ちなみに、緊張しているときや不安を感じているときにも、まばたきの回数が増加するといわれています。

付きまとう恐怖は、遺伝子のせい!?

 オランダ ユトレヒト大学の研究グループの研究によると、rs2180619というSNPが「G」であると、恐怖感があまり持続しない、つまり比較的怖がりでない傾向にあることが分かりました。
 rs2180619というSNPにはGG,GA,AAの3通りの遺伝型があります。
日本人平均に比べると、以下のような遺伝的傾向を持っていると言えます。

・GA,GGの遺伝型をもつ人は「怖がり度低めタイプ」
怖い思いをしても、比較的すぐに恐怖感が消えるタイプです。
・AAの遺伝型をもつ人は「怖がり度高めタイプ」
怖い思いをすると、比較的恐怖感が残るタイプです。

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研究の詳しい内容を見る

 人間が「恐怖」を感じるメカニズムを解き明かすべく、昔から様々な研究が行われてきました。
 動物を用いた様々な研究によって、恐怖感が消える過程には「カンナビノイド受容体1」が重要な役割を果たしている可能性が高いことが明らかにされてきました。しかし、それが人間にも当てはまるかについては明らかにされていませんでした。
 そこに目をつけたのが、オランダのユトレヒト大学の研究グループ。研究グループは「カンナビノイド受容体1」に関わる「CNR1遺伝子」が、「怖がり」の個人差と関連している可能性があると考えました。

 研究では、142人を被験者にバーチャル空間で映像や電気刺激による恐怖を与え、恐怖を感じているか否かをまばたきの回数で測定し、被験者が恐怖を感じてから、恐怖感が消えるまでの期間が測定されました。
 その結果、CNR1遺伝子に位置するrs2180619というSNPと、恐怖感が消えるまでの時間に関連があると分かりました。

対象SNPの遺伝型に基づき、以下のタイプに区分されます。

  • 怖がり度低め
    36.6%GA&GG
  • 怖がり度高め
    63.4%AA

本研究では、遺伝型に基づき、2種類のタイプに区分されます。
GAとGGはともに「怖がり度低めタイプ」、AAは「怖がり度高めタイプ」に区分されます。

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