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座高の比率
- 原語
- sitting-height-ratio
- 研究
- 米国 ハーバード大学
この研究のふむふむポイント
身長は「8割が遺伝」!?
人の身長は、もちろん栄養状況や食生活、運動、睡眠などによっても左右されますが、約80%が遺伝要因によって決まるとわかっています。
では、「スタイル」も遺伝するの?
民族や国籍によって平均身長が違うのと同様に、身長に対する「座高の比率」にも違いがあります。例えば同じ身長180cmでも、アジア系とアフリカ系では座高に約4cmもの差が出てくるようです。このことから、身長に対し、胴の長さと脚の長さを表している「座高の比率」も遺伝するのでは?と考えられました。
座高の比率も遺伝型のタイプでわかる?
ハーバード大学の研究の結果、座高の比率と関係する遺伝子が見つかりました。座高の比率が低いほど、身長に対して脚が長い!ということになります。
座高の比率についてもっと知る

身長は「8割が遺伝」!?
人の身長は、栄養状況や食生活、運動、睡眠などによっても左右されますが、かなり遺伝要因が強い形質だとされています。マサチューセッツ工科大学とハーバード大学の研究グループが、25万人ものヒトの全遺伝情報を大規模に調査した結果、身長の個人差の約80%が遺伝要因によって決まるという結果が出たそうです。
また、その個人差も1つの遺伝子だけで決まるわけではなく、たくさんの遺伝子によって決まることがわかりました。この研究では身長と強く関連する697カ所のSNPがわかりましたが、それでもまだ身長の個人差を決めている20%程度にしか満たないと言われています。
では、「スタイル」も遺伝するの?
身長の個人差と遺伝子との関連は少しずつ明らかにされてきていますが、ひとくくりに「身長が高い」といっても、それは頭、胴体、足の長さなどそれぞれのパーツの合計であり、脚が長い人、胴が長い人、頭が大きい人などスタイルは様々ですよね。身長が遺伝要因の影響を受けているなら、それぞれのパーツの長さも、遺伝子との関係があるのでしょうか?
米国ハーバード大学の研究グループは、このような疑問から、「座高」と遺伝子との関係に注目しました。
民族や国籍によって平均身長が違うのと同様に、身長に対する座高の比率にも違いがあります。
身長に対する座高の比率は、アジア系は〜53%、ヨーロッパ系は〜52%、アフリカ系は〜51%と言われています。些細な違いに思えますが、例えば同じ身長180cmでも、アジア系とアフリカ系では座高に約4cmもの差が出てくるようです。
座高の比率も遺伝型のタイプでわかる?
米国ハーバード大学の研究グループによる研究の結果、rs228836というSNPに「G」を持っているほど、身長に対する座高の比率が高くなることがわかりました。
rs228836にはGG,GA,AAの遺伝型がありますが、日本人平均と比べると
・GGの遺伝型を持つ人は座高の比率が高いタイプ
・GAの遺伝型を持つ人は座高の比率がやや高いタイプ
・AAの遺伝型を持つ人は座高の比率がやや低いタイプ
という遺伝的傾向を持っているといえます。
研究の詳しい内容を見る
米国ハーバード大学の研究グループが行ったのは、21,590人のヨーロッパ人を対象とした、身長に対する座高の比率とSNPとの関連解析です。
解析の結果、rs228836というSNPに「G」を持っているほど、身長に対する座高の比率が高くなることがわかりました。
対象SNPの遺伝型に基づき、以下のタイプに区分されます。
- 座高の比率がやや低い
- 36.1%AA
- 座高の比率がやや高い
- 48.0%AG
- 座高の比率が高い
- 15.9%GG
参考文献
【対象SNP】rs228836