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いびき

原語
snoring
研究
オーストラリア QIMRバーグホーファー医学研究所

この研究のふむふむポイント

いびきはなぜ起きるのでしょうか

いびきは、睡眠中に上気道が狭くなり、そこに無理やり息が通ることで、鼻や喉が振動して音が出る現象です。日本人はもともと顎が小さい人が多く、さらに肥満や加齢による筋肉の緩みによりいびきをかきやすくなります。また、飲酒や風邪症状で鼻の通りが悪い時などにもいびきをかきやすくなります。

注意したいいびきとは?いびきは病気のサインかも?

長期的にいびきをかいていたり、高血圧などの循環器障害、糖尿病などの代謝障害、呼吸器疾患などとの合併症、気道障害、BMI>25などに当てはまる場合には注意が必要です。いびきは、いびき自体が怖いのではなく、寝ている際に、無呼吸になる睡眠時無呼吸症候群による二次的障害が危険になります。

いびきと遺伝子の関係とは?

オーストラリアのQIMRバーグホーファー医学研究所の研究グループによると、DLEU7遺伝子に存在するrs592333というSNPに「A」をもつ人は、「G」をもつ人よりもいびきをかきづらい傾向があるそうです。

  • 2023年8月31日(木)12:00(正午)
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いびきについてもっと知る

いびきはなぜ起きるのでしょうか

 家族のいびきがうるさくて眠れない、窒息感で目が覚めてしまうなど、いびきによる睡眠不足を感じている人は少なくないのではないでしょうか。睡眠の質の低下の要因にもなるいびき、ではそのいびきはなぜ起きるのでしょうか。

 いびきは、睡眠中に上気道が狭くなり、そこに無理やり息が通ることで、鼻や喉が振動して音が出る現象です。日本人はもともと顎が小さい人が多く、さらに肥満や加齢による筋肉の緩みによりいびきをかきやすくなります。また、風邪症状で鼻の通りが悪い時や飲酒時などにもいびきをかきやすくなります。

 山梨大学大学院では、花粉症といびきについて調査を行っています(※1)。春季花粉症(スギ・ヒノキ花粉症)と診断された患者2,828人を対象として、春季花粉症といびき・日中の過度の眠気の関連性について自記式質問票を用いて調査しました。その結果、花粉症の症状が重いグループは、症状のないグループよりも日中の過度な眠気を感じやすく、また花粉症の症状が重いグループはいびきをかく人が多かったと報告されています。

 ひとくくりにいびきと言っても原因は色々あるようですね。

注意したいいびきとは?いびきは病気のサインかも?

 では、いびきを放っておいていいのでしょうか。

 いびきには、怖いいびきと怖くないいびきがあります。お酒を摂取したときや、風邪を引いているときなど、一時的にかくいびきは怖くありません。一方、長期的にいびきをかいていたり、高血圧などの循環器障害、糖尿病などの代謝障害、呼吸器疾患などとの合併症、気道障害、BMI>25などに当てはまる場合には注意が必要です(※2)。

 いびきは、いびき自体が怖いのではなく、寝ている際に、無呼吸になる睡眠時無呼吸症候群による二次的障害が危険になります。睡眠時無呼吸症候群は、1時間あたり10秒以上の呼吸停止が何回あるかで重症度が分けられており、5回以上15回未満見られる場合は軽症、15回以上30回未満の場合は中等症、30回以上の場合は重症と診断されています。

 睡眠時に呼吸が止まると血液中の酸素濃度が低下するため、目が覚めて再び呼吸し始めますが、眠り出すとまた止まってしまいます。これを一晩中繰り返すため、深い睡眠がまったくとれなくなり、日中に強い眠気が出現します。酸素濃度が下がるため、これを補うために心臓の働きが強まり、高血圧となります。酸素濃度の低下により動脈硬化も進み、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなります。さらに睡眠不足によるストレスにより、血糖値やコレステロール値が高くなると、さまざまな生活習慣病やメタボリック・シンドロームにつながります(※3)。

 睡眠時無呼吸症候群が原因の傾眠による、交通事故にも注意が必要です。睡眠時無呼吸症候群の患者は、健常者に比べて事故を起こすリスクが有意に高いとされています(※4)。

 自分が睡眠時無呼吸症候群ではないか心配な方は、一度専門医に相談してみてもいいかもしれませんね。最近では、酸素濃度をモニタリングできるスマートウォッチや、いびきを録音して再生するアプリなどのデジタルデバイスも出てきていますので、活用してみてください。

いびきと遺伝子の関係とは?

 上記のようにいびきには様々な原因がみられますが、いびきに関係のある遺伝型についての研究も行われています。

 オーストラリアのQIMRバーグホーファー医学研究所の研究グループによると、DLEU7遺伝子に存在するrs592333というSNPに「A」をもつ人は、「G」をもつ人よりもいびきをかきづらい傾向があるそうです(※5)。

rs592333にはAA、AG、GGの遺伝型がありますが、日本人平均と比べると

・AAの遺伝型を持つ人は「いびきをかきづらいタイプ」
・AGの遺伝型を持つ人は「いびきをややかきづらいタイプ」
・GGの遺伝型を持つ人は「いびきをかきやすいタイプ」

という遺伝的傾向を持っていると言えます。

  • 2023年8月31日(木)12:00(正午)
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研究の詳しい内容を見る

 オーストラリアのQIMRバーグホーファー医学研究所のグループは、英国バイオバンクに登録された408,317人のヨーロッパ人を対象に、睡眠に関する特徴を自己申告してもらいました。
 「あなたのパートナーまたは近親者または友人はあなたのいびきについて不平を言っていますか?」という質問に対し、「はい」「いいえ」「わからない」または「答えたくない」のどれかを回答してもらいました。回答に「わからない」と「答えたくない」を選択した参加者を分析から除外し、いびきと遺伝型の関連についてゲノムワイド関連解析(GWAS)をおこないました。
 その結果、DLEU7遺伝子に存在するrs592333というSNPがいびきと関連することが明らかになりました。

対象SNPの遺伝型に基づき、以下のタイプに区分されます。

  • いびきをかきづらい
    2.4%AA
  • いびきをややかきづらい
    26.1%AG
  • いびきをかきやすい
    71.6%GG
  • 2023年8月31日(木)12:00(正午)
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