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用語集

MYCODEのウェブサイトで利用されている言葉には専門的でわかりにくいものがあります。
ここではそういった言葉をわかりやすく解説していきます。

日和見感染

日和見感染(opportunistic infection)は、健康な人には害を及ぼさない弱毒性の微生物(細菌や真菌、ウイルス、原虫など)によって起こる感染症で、ほとんどの場合、感染に対する抵抗力が著しく低下した人に見られます。日和見感染が起こりやすい背景として、(1)がんなどによる身体の衰弱(2)HIV感染症/AIDS、重症糖尿病、腎不全、肝不全、脳血管障害などの身体の抵抗力が低下する病気(3)薬剤(抗がん薬、免疫抑制薬、副腎皮質ステロイド薬など)の使用による免疫力の低下(4)広域抗生物質の連用による菌交代現象(5)放射線療法の副作用による骨髄障害(6)高齢などがあります。
主な日和見感染症には、細菌性日和見感染(MRSA感染症、緑膿菌感染症、レジオネラ肺炎など)、真菌性日和見感染(カンジダ症など)、ウイルス性日和見感染(ヘルペスウイルス感染症、 サイトメガロウイルス感染症など)、原虫性日和見感染(トキソプラズマ症など)があります。日和見感染では早期発見と予防が重要であり、免疫の指令塔の役割を果たすCD4陽性Tリンパ球数の測定によって、現在の抵抗力や注意すべき日和見感染症を知ることができます。

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