さまざまな病気の発生要因、あるいは影響を探る研究手法の一つに、コホート研究というものがあることをご存知でしょうか?研究に参加いただいた方から長期間にわたってデータを取得していき、蓄積されたデータをもとに特定の病気や体質などの発生率や要因について検証する手法です。日本でも多くのコホート研究が実施されており、遺伝子研究も例外ではありません。ゲノムデータを含む様々なヘルスデータが日夜蓄積され、研究されているのです。
MYCODE会員の皆様に、アンケートや企業研究などにご協力いただく「MYCODE Research(リサーチ)」も、MYCODEを起点とした一つのコホート研究といえます。コホート研究は、単独で研究を実施する場合もありますが、複数のコホート研究のデータを組み合わせることによって、より先進的な研究成果を得られる可能性があります。
この度、MYCODEリサーチでは、新たに東北大学 東北メディカル・メガバンク機構*1(以下「ToMMo」といいます)との共同研究として、「東北メディカル・メガバンク機構の日本人全ゲノム参照パネルを用いたgenotype imputation(ジェノタイプインピュテーション)の別ゲノムコホートへの有用性検証」(以下「本研究」といいます)を開始することとなりました。
本研究では、コホート研究コラボレーションの有用性を示すため、ヒトの感情の一つである「怒り」を対象とした研究を行います。「怒り」は単なる感情表現ではなく医学的にも重要であり、これまでの研究によって精神疾患や心疾患との関連性が示唆されています。「怒り」の仕組みや影響を解明することで、これまでに知られていなかった健康への影響が分かる可能性があります。ただし、日本人集団における怒りと遺伝子の関連については、ほとんど研究されてきておらず、分かっていないことが多いのが現状です。MYCODEリサーチでは今回の共同研究を通し、新たな研究成果を見出すことを目指します。
本研究の内容は主に以下の通りです。
本研究は、株式会社DeNAライフサイエンスとToMMoが共同で、ToMMoが構築した日本人全ゲノムリファレンスパネルをMYCODEリサーチのような他のコホートに利用した場合でも「有用であるか」を検証するとともに、怒りに関する遺伝学的知見を深めることを目的としています。
本研究の成果によって、日本のゲノム研究が推進されるとともに、「怒り」のメカニズム解明や効果的な制御方法の発見、さらには「怒り」との関連が示唆されている様々な精神疾患や心疾患等の予防等につながることが期待できます。
本研究は、株式会社DeNAライフサイエンス倫理審査委員会及び東北大学東北メディカル・メガバンク機構倫理委員会の承認を受けて実施しております。
募集対象
下記の2点を満たしている方
①20歳以上の方
②遺伝子検査をお申し込みの際に研究参加同意をいただいている方
使用する情報
使用する試料
(抽出した一部の研究参加者の)保管DNA試料
研究主体
株式会社DeNAライフサイエンス
研究責任者
株式会社DeNAライフサイエンス 代表取締役 大井 潤
アンケート設問数
44問
アンケート回答時間
5分程度
アンケート内容
怒り尺度のアンケート
参加募集期間
2020年3月19日 ~ 2020年4月30日
研究実施期間
2020年3月19日 〜 2021年3月31日 2024年3月31日
協力へのお礼
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本研究についてご質問などがありましたら、下記のお問い合わせ窓口までご連絡ください。
<お問い合わせ窓口>
株式会社DeNAライフサイエンス
MYCODE Research事務局
0120-08-4946 午前10時から午後5時(土・日・祝日、年末年始は除く)
research@mycode.jp