MYCODEトピックス

病気に関する情報、ダイエット、生活習慣や健康に関する情報、そして遺伝子に関する情報など、幅広い医療・健康情報をお届けします。

【管理栄養士コラム】胃がんの予防とビタミンC ~ピロリ菌との関係~の画像病気・医療

【管理栄養士コラム】胃がんの予防とビタミンC ~ピロリ菌との関係~

 胃がんの発症に、ヘリコバクターピロリ菌感染の有無が関係しているのはご存知でしょうか。実は、この胃がん発症とピロリ菌との関係に、ビタミンCが予防の観点で関わっていることがわかってきました。ヘリコバクター・ピロリ菌感染の関与は、噴門部胃がんよりも非噴門部(分化型)胃がんにおいてより顕著とされています。

 ビタミンCは、多くの人に知られている身近な栄養素です。皮膚や細胞のコラーゲン合成に必要不可欠であることから、きれいなお肌を保つ上でも話題とされますが、胃がん予防として力を発揮する抗酸化ビタミンのひとつでもあります...

毎朝のコーヒーが欠かせないあなた!それって遺伝子の影響? の画像食事・生活

毎朝のコーヒーが欠かせないあなた!それって遺伝子の影響?

世界でも沢山消費されている「コーヒー」!遺伝子研究も盛んに行われています。
 眠気まなこで目覚めた朝もコーヒーを飲んで目覚めスッキリ、朝のコーヒーは欠かせない、そんな方も多いのではないでしょうか。

 これまでMYCODEトピックスでは、コーヒーについての様々な情報をお伝えしてきました。以前、こちらの記事「食習慣にも遺伝子の影響が?コーヒーを飲む量と遺伝子の関係」でコーヒーを飲む量と遺伝子の関係をご紹介しました。今回は、初めて日本人を対象として行われた、コーヒーを飲む量に関連する遺伝子の研究についてご紹介いたします...

お腹が痛い・・・その原因は大腸にあるかもしれません!の画像病気・医療

お腹が痛い・・・その原因は大腸にあるかもしれません!

 「お腹が痛い・・・」人生のうちだれでも一度は言ったことのあるセリフではないでしょうか。「お腹が痛い」と言うとき、そのお腹は胃であったり腸であったりするわけですが、今回は大腸の病気についていくつかご紹介したいと思います。
大腸の病気の種類
 そもそも大腸とはどのような臓器かご存知ですか?大腸は胃や小腸で消化吸収された食物の残りである消化物等をため、水分を吸収しながら大便にするところです。多種、多量の細菌が存在しています。大腸の始まりは盲腸で、お腹を大きくぐるっと一周し、直腸から最後、肛門へとつながっていきます(図1)...

【認定遺伝カウンセラーコラム】クレアチニン値が高い方は、腎臓の病気に注意!クレアチニン値を下げることはできる?の画像病気・医療

【認定遺伝カウンセラーコラム】クレアチニン値が高い方は、腎臓の病気に注意!クレアチニン値を下げることはできる?

運動を通してクレアチニンは生成されるの?
 ヒトは筋肉を動かすためにエネルギーを必要とします。生体内でエネルギーを作り出す方法には幾つか種類がありますが、その多くは解糖系とよばれるブドウ糖を分解する方法で作られています。これ以外にも脂肪やアミノ酸を代謝して作り出す方法も知られています。アルギニン、グリシンといったアミノ酸を材料にする方法ではクレアチン経路が活用されます。ここで、アミノ酸から作られたクレアチンはエネルギー産生のために利用され、その結果「クレアチニン」という終末代謝産物が生じます。従って、運動をすることにより「クレアチニン」は体内で生成されています...

【管理栄養士コラム】自分にとって理想的な体型はありますか?~知っておきたい、からだづくりの基礎情報~の画像食事・生活

【管理栄養士コラム】自分にとって理想的な体型はありますか?~知っておきたい、からだづくりの基礎情報~

 現在、自分の体型をどのように感じていらっしゃいますか? また、理想の体型をお持ちでしょうか。健康を維持するうえでも、見栄えが良い体型を目指す上でも、現状を正しく把握し、自分の目指したいイメージを数字目標として掲げるとコントロールがしやすいです。
 今回は、理想の体型を目指すにあたり、3つのポイントを整理してみましょう。
1.いわゆる “見た目の体格” の指標BMI 
 健康管理の視点から、体重を判定する基準が国際的に決まっています。健康診断の結果などで見慣れている方も多いかと思いますが、身長と体重から求めるBMI(Body Mass Index)です...

【管理栄養士コラム】歯ぐきに痛みや違和感はありませんか?炎症は歯周病のサイン!の画像病気・医療

【管理栄養士コラム】歯ぐきに痛みや違和感はありませんか?炎症は歯周病のサイン!

歯ぐきに痛みや違和感はありませんか?炎症は歯周病のサイン!
 歯ぐきに違和感を感じたり、口臭が気になる方はいらっしゃいませんか? その原因は、歯周病が関係しているかもしれません。日本人の歯周病有病率は他の病気には類をみないほど高く、働き盛りの年代(35~69歳)では、約80%以上に所見が見られたと報告されています。また、若い15~25歳でも前段階である歯肉炎の患者が急速に増加していることから、年齢関係なく予防への意識と正しいケアの取り組みが期待されています(※1)...

【認定遺伝カウンセラーコラム】目の病気も遺伝子変異が影響しているの?!の画像病気・医療

【認定遺伝カウンセラーコラム】目の病気も遺伝子変異が影響しているの?!

「ものを見る」という仕組みについてご存知ですか?
 ヒトがもつ五つの感覚、すなわち視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚を「五感」といいますが、さらに視覚では明るさを感じ取る明暗覚、色を識別する色覚など高度な機能が備わっていることにお気付きでしょうか。このような働きは受容体とよばれる器官によるものです。明暗覚を司るのは桿体細胞という受容体で、ロドプシンという色素を含みます。この色素は光に反応すると即座に退色し、これを視神経に伝えて明暗を感じ取るのです。色覚を司るのは錐体細胞で、ここには三種類のヨドプシンが存在し、色を感じ取っています...

【管理栄養士コラム】脂肪肝にも種類があるって知ってますか?食事によって異なる2つの脂肪肝の画像病気・医療

【管理栄養士コラム】脂肪肝にも種類があるって知ってますか?食事によって異なる2つの脂肪肝

脂肪肝の原因はお酒だけじゃない!?あなたの飲食の傾向は?
 「自分の肝臓はフォアグラだ!」と笑い話として聞いたことはありませんか? 脂肪肝とは、肝臓、特に肝細胞に脂肪が沈着した状態をいいます。以前は、お酒を飲みすぎると脂肪肝になるというイメージが強くありましたが、最近になって、アルコールをあまり飲まないのに脂肪肝である人が非常に多いことがわかってきました。このフォアグラ状態の肝臓をもつ人は検診や人間ドックのデータを調べると30%もいるといわれています(※1)。

 なぜ、肝臓に脂肪が沈着するのでしょうか...

【認定遺伝カウンセラーコラム】がん家系は本当にある?「がんと遺伝、遺伝子」についての疑問の画像病気・医療

【認定遺伝カウンセラーコラム】がん家系は本当にある?「がんと遺伝、遺伝子」についての疑問

どれくらいの人ががんになるの?
 わが国において、2013年に新たに診断されたがん(罹患全国推計値)は862,452例(男性498,720例、女性363,732例)で、罹患数が多い部位は順に胃、大腸、肺、乳房、前立腺となっており、日本人は一生のうちに2人に1人はがんに罹患するといわれています(※1)。また、2016年にがんで死亡した人は372,986人(男性219,785人、女性153,201人)で、死亡数が多い部位は順に肺、大腸、胃、すい臓、肝臓となっており、3人に1人は何らかのがんが原因で亡くなっていることになります(死亡者数1 ,307,748 )(※2)...

【管理栄養士コラム】今から予防したい「骨粗鬆症」の原因と対策の画像体質・身体

【管理栄養士コラム】今から予防したい「骨粗鬆症」の原因と対策

 骨粗鬆症は、“骨折のリスクが高い状態”のことをいいます。医師による問診とあわせて、主に以下2つの項目で診断されます(※1)。

①骨密度
 骨密度は、体質や長年の生活習慣の影響で基準の値より低くなることがあります。骨密度が低下すると、骨の中身がぎっしり詰まった状態ではなく、目の粗いスポンジのようにスカスカとなり、小さな衝撃でも骨折する可能性が高くなります。

②脆弱性骨折(ぜいじゃくせいこっせつ)の有無
 過去に、背骨(椎体)や大腿骨近位部(図1)の脆弱性骨折の経験がある場合は、骨粗鬆症と診断されます...