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パンやケーキが食べられないセリアック病、
赤ちゃんの食事に気を使うべきなの?

2015年05月06日 09時00分

 セリアック病になると、小麦などに含まれるグルテンに対して、小腸が炎症を起こすため、パンやケーキが食べられなくなります。発症の原因を探るため、グルテンを食べ始めた時期と発症のリスクとの関連が調べられました。


Grains

写真はイメージです。記事の内容と直接の関連はありません。(写真:Peggy Greb)

セリアック病とは・・・

 パン、パスタ、ピザ、クッキー、シリアル、から揚げ、ケーキ。小麦やライ麦などを含む食品に共通して入っている成分である「グルテン」。このグルテンに対して、小腸が炎症を起こしてしまう病気がセリアック病です。グルテンの入った食事をやめる治療を行わないと栄養が取れなくなってしまうため、上のような食品はすべて食べることができなくなります。相当きついですよね。

 セリアック病は遺伝的な要因や、ストレスなどが関連しているといわれていますが、リスク遺伝子を持っていれば必ず発症するわけではなく、はっきりしたことはわかっていません。
 発症する人の多くはヨーロッパやアメリカなどが中心で、ほとんど日本にはいないと考えられてきましたが、食生活の欧米化が進んでいる中、今後日本でも増えていくのではないかと心配されています。

生まれてすぐ食べると大丈夫?

 これまで、遺伝的にセリアック病のリスクがある赤ちゃんに対しては、母乳を長い間与え続けてはいけないという意見や、グルテンを食べる始めるのが遅れたりしてはいけないという意見がありました。
 しかし一方、セリアック病は遺伝でありグルテンを食べるタイミングは関係がないとする意見もあり、様々な議論が続いてきました。
 スウェーデンの研究グループは、フィンランド、ドイツ、スウェーデン、アメリカの遺伝的にセリアック病のリスクがある赤ちゃんを約6800人を対象に、グルテンを食べ始めた時期と、その後のセリアック病のかかりやすさについて調べました。
 3ヵ月ごとの受診のときに、赤ちゃんの食事の記録を調査するとともに、セリアック病の定期的な検査を行いました。

グルテンを食べた年齢とセリアック病のリスクは関係ない

 5年間の追跡調査でセリアック病に実際にかかったかどうかとの関連を調べました。
 平均して一番早くからグルテンを食べているスウェーデンの子供は、平均で一番遅く食べているアメリカの子供よりもリスクが1.7倍高かったそうです。
 しかし、すべての国をまとめて、グルテンを食べ始めた時期を17週まで、17週から26週、26週以降、の3つにグループに分けて平均したところ、グルテンを食べた時期によってセリアック病になりやすいかどうかには関連が見られないという結果になりました。

 彼らは、スウェーデンでは、小さい頃からグルテンの含まれているシリアルや、乳製品、パンなどをたべる習慣があり、ほかの国よりも食べている量が多いのかもしれないと考えています。
 
 今回の結果からは、セリアック病にかかるかどうかとグルテンを食べ始めるタイミングには関係がみられなかったようです。遺伝的にリスクがある場合は気をつけたほうが良いものの、最初にグルテンを食べる時期についてはあまり神経質になり過ぎなくてもよいのかもしれません。


参考文献

Aronsson CA et al. Age at gluten introduction and risk of celiac disease.
Pediatrics. 2015 Feb;135(2):239-45. doi: 10.1542/peds.2014-1787. Epub 2015 Jan 19.

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