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病気・医療

動脈硬化の原因となる中性脂肪を下げたい
野菜と果物で効果が得られたのは?

2015年07月30日 14時00分

 中性脂肪が増えすぎると、動脈硬化のリスクが高まります。血液中の中性脂肪が規定値より高くなると脂質異常症と診断されます。アメリカの研究グループは、約8,000人を対象にして、野菜と果物の摂取量と脂質異常症との関係を調べました。


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写真はイメージです。記事と直接の関係はありません。(写真:Dungodung)

 血液中の中性脂肪(トリグリセリド)の増加は、動脈硬化のリスクを高める要因となります。一番の原因は脂肪の多い食事の食べ過ぎで、改善には食事内容や運動が有効だと考えられています。

 血中の中性脂肪が多くなる状態を脂質異常症(高トリグリセリド血症)といい、中性脂肪が150mg/dL以上となった場合に診断されます。

野菜と果物の摂取量と脂質異常症との関係を調査

 アメリカの研究グループは、韓国の国民健康栄養調査に参加した人のうち19~64歳の約8,000人を対象として、果物や野菜の摂取量と脂質異常症との関係を調べました。

 果物と野菜の総摂取量に加え、食べた品目による効果の違いを調べるため、果物は、柑橘類、柑橘類以外の果物、カロテンが豊富な果物、野菜は、アブラナ科の野菜(キャベツ、ダイコン、ブロッコリーなど)、緑の葉菜類(ホウレンソウやケールなど)、カロテン豊富な野菜(ニンジン、ホウレンソウ、ピーマン、カボチャなど)に分けて調査しました。

果物の摂取量が多いと脂質異常症のリスクが下がる

 対象者の4分の1にあたる約2,000人が高脂質症と診断されました。

 結果、果物摂取量は脂質異常症のリスクに関連することがわかりました。果物の総摂取量を5段階に分けて評価すると、最も摂取量が多いグループは、最も少ないグループに比べてリスクが36%低くなっていました。果物の種類別に効果を見た時も同じような傾向があったそうです。

 一方で、野菜については、総摂取量と種類別に分けても、脂質異常症との関連はなかったそうです。

 バランスの悪い食事は体調を崩す原因となります。果物以外に、魚に多く含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)も中性脂肪を下げる効果をもつといわれています。食事で野菜や魚などをバランスよくとったうえで、果物を食べると中性脂肪を下げる効果が高まるかもしれません。

参考文献
Fruit and vegetable consumption and hypertriglyceridemia: Korean National Health and Nutrition Examination Surveys (KNHANES) 2007-2009.

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