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病気・医療

世界最古の乳がんを発見!?
がんはどのくらい古くから存在したのか

2015年06月02日 09時00分

 がんによる死亡数は年々増えており、日本での死亡理由の第1位になっています。現代病と考えられている「がん」は一体いつから存在したのでしょうか?スペイン大学の研究チームは今年、4200年前の人骨から、最も古い乳がんの証拠を発見したことを発表しました。


Egypt qubbet el hawa

Qubbet el-Hawa。乳がんを患っていたと思われる古代エジプト人女性の遺骸はここで発見されました。(写真:Dennis Jarvis/クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 2.0 一般)

がんは現代だけの病気じゃないの!?

 いまや2人に1人がかかり、3人に1人が「がん」で亡くなっています。がんによる死亡数は年々増えており、日本での死亡理由のダントツの第1位となっています。私たちはいつの時代から「がん」と闘ってきたのでしょうか?
 歴史的ながんの記録と思われるものは少なく、がんは現代の生活スタイルから生まれてきたもの、という考えが優勢でした。

世界最古の乳がんが発見された

 しかし昨年、約3000年前につくられたと思われるスーダンのお墓から、転移性の前立腺がんの特徴を示す人骨化石が発見されました。さらに今年、スペイン大学の研究チームは、これよりさらに古い4200年前のエジプト人女性の人骨から、最も古い乳がんの証拠を発見したことを発表しました。

 その人骨は、推定では6代目古代エジプト王朝の末期頃に生きていた人物のミイラのもので、骨の内部に「異常ともいえる骨の損傷」が見られたそうなのです。これは経年による劣化などではなく、どうやらその人物が持っていた損傷で、乳がんの転移による典型的な破壊ダメージであるそうなのです。記録によればこのエジプト人女性は南端にあるElephantineという街の貴族だったということです。

がんは昔から存在したが

 2つの人骨の発見より、古代のナイル川流域では、すでにがんが存在していたことが示唆されます。現代病だと思われがちですが、がんは古代エジプトから存在する病だったのです。
 しかし、一方で現代人で急速にがんが広まっていることも事実です。WHOは昨年、2012年に新たにがんと診断された人は1400万人で、この数は今後20年間で2200万人にまで増えると推定しています。
 他人事ではなくなってきたがん、あなたも食生活の改善や運動不足の解消など、できることから始めてみませんか?


参考文献

World Health Organization, Media centre Fact sheets「Cancer」

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