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病気・医療

日本人にも増えている腎細胞がん、予防に良いとされる食べ物は・・・?

公開日:2015年2月16日
更新日:2022年2月19日

 腎臓にできるがんの一つ、腎細胞がん。あまり聞いたことがない方も多いかもしれません。早期発見が難しいがんで、日本では年々増加傾向にあります。日本の研究グループにより報告された腎細胞がんの危険因子とは?そして、予防に良いとされる食べ物とは?


腎臓にできる腎細胞がんの危険因子とは?そして、予防に良いとされる食べ物とは?(写真:Shutterstock.com)

腎臓のがん「腎細胞がん」をご存知ですか?

 今回は腎臓のがんのお話です。腎臓は、腰のちょっと上の位置に左右一つずつある、ソラマメ形の臓器です。その主な役割は、血液をろ過して、不要な成分を尿にすることです。この腎臓に出来るがんの一つが「腎細胞がん」。高齢者に多いがんで、日本では、がんで亡くなる人の100人に1人が腎細胞がんです。

 腎細胞がんは、特徴的な症状が無く、早期発見が難しいがんです。日本で腎細胞がんにかかる人の数は、イギリスを除く欧米諸国より低いものの、食の欧米化などに伴い、日本人の腎細胞がんは年々増加傾向にあります。日本人にとっても腎細胞がんは他人事ではなくなっているのです。

日本人の腎細胞がんの調査からわかった、危険因子と予防因子は?

 日本の札幌医科大学の研究グループは、「文部科学省科学研究費がん特定領域大規模コホート研究」と呼ばれる研究を実施し、その結果を報告しました。

 40歳から79歳までの日本人、約11万人を対象とした調査の結果、次の9つが腎細胞がんの危険因子として挙げられました(※)。

(1)喫煙
(2)肥満
(3)運動不足
(4)高血圧
(5)糖尿病
(6)腎疾患
(7)牛肉を多く食べる
(8)脂肪の多い食べ物を多く食べる
(9)紅茶を多く飲む

 また、予防因子としては、1種類の食べ物が挙げられました。それは「イモ類」。サトイモ、サツマイモ、ジャガイモなどです。つまり、日本人は昔からイモを多く食べていたために、腎細胞がんが少ないのかもしれない、とも考えられるのです。

 研究グループは、「デンプンを含むイモ類は、伝統的な日本の食事習慣の代表で、これが腎細胞がんの予防因子であることは興味深い」と話しています。


監修者

医師 石原藤樹先生
プロフィール:1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。

参考文献

Washio M, Risk factors for renal cell carcinoma in a Japanese population., Asian Pac J Cancer Prev.


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