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病気・医療

サプリメントにはがん予防効果がある?ない?

2014年12月22日 11時00分

サプリメントは手軽に栄養が取れるけど・・・(写真:Shutterstock.com)

サプリメントとがんのなりやすさに関連があるかを調査

 米国の研究グループは、サプリメントとがんのなりやすさについて、1万人以上の人を10年近く調査するという大規模な研究を実施しました。

 研究では、米国に住む50歳以上の男性医師1万4641人をランダムに3つのグループに分け、それぞれ下記のような生活を送ってもらいました。
(1)ビタミンCを毎日500mg(錠剤1粒程度)
(2)ビタミンEを1日おきに400IU(錠剤1粒程度)
(3)ニセ薬(プラセボ)を服用

 およそ10年の観察中に、前立腺がんは1373件、他のがんも含めると計2669件のがんが報告されました。果たしてサプリメントとがんのなりやすさに関係はあったのでしょうか?

残念ながらサプリメントにはがん予防効果なし

 その答えはというと、残念ながら「NO」でした。(3)のニセ薬を服用したグループと、サプリメントで(1)ビタミンCや(2)ビタミンEを摂取したグループを比較したところ、前立腺がんを含めがんになっている人の割合はほとんど変わらないという結果になりました(※)。

 ビタミンCやEは抗酸化作用により健康に効果があるともいわれていますが、少なくともサプリメントとして飲んだ場合は、がんに対しての効果はあまりないというのが今回の研究としての結論のようです。

 ただし、研究によってはビタミン剤が特定のがんのリスクを下げるとしている報告もあり、今後の研究が待たれるところではあります。

 とはいえ、やはり忙しくてもおいしいごはんをしっかり食べて、そこから栄養を取るのが健康への近道といえるのかもしれません。


監修者

医師 石原藤樹先生
プロフィール:1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。

参考文献

Wang L, Vitamin E and C supplementation and risk of cancer in men: posttrial follow-up in the Physicians' Health Study II randomized trial., Am J Clin Nutr.


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