• 大腸がん
  • 予防法
  • コーヒー
  • 食物繊維
病気・医療

食物繊維の豊富な食品やコーヒーエキスが大腸がんに効く!?食べ合わせが重要?

2015年03月16日 10時00分

 ヒトの腸内で食物繊維が分解・発酵するときに作られる「酪酸」やコーヒーエキス等が大腸がんの予防に有効であるかもしれません!


Shiitake

画像はイメージです。記事と直接の関係はありません。(写真:Off-shell/クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 4.0 国際)

 大腸がんには遺伝性大腸がんと遺伝性のない散発性大腸がんがあり、症例の約80%が散発性、20%が遺伝性です。
 米国にあるザ・コモンウェルス・メディカル大学の研究グループは、ヒトの腸内で食物繊維が分解・発酵するときに作られる酪酸やコーヒーエキス等が散発性大腸がんの予防に有効である可能性があると、オンライン科学誌のプロスワン(PLoS One)誌に報告しました。

着目したのは「アポトーシス」という細胞の自殺のシステム

 散発性大腸がんの腫瘍の発生・進展には、「WNT/ベータカテニン経路」と呼ばれる経路の異常が深く関わっています。この異常がある場合に「ヒストンデアセチラーゼ」という酵素の働きを抑えると大腸がん細胞は自ら死ぬようになります。
 研究グループは、大腸がん細胞を有効に死なせるための方法を探索しました。具体的には、アポトーシスを誘導する「ヒストンデアセチラーゼ」の働きを抑えるLBH589のような阻害剤やがん細胞の生存をサポートするシステムを抑制する薬剤を使って実験を行いました。
 その結果、大腸がん細胞を死に向かわせる薬とがん細胞の生存システムを抑える薬を組み合わせて処理すると、大腸がん細胞が自発的に死ぬ確率が高くなりました。

食物繊維が豊富な食品、コーヒー、プロポリスが効く!?

 研究グループは、今回の戦略は大腸がんの予防に応用することができると指摘しています。食事から摂れるヒストンデアセチラーゼ阻害剤としては「酪酸塩」があるそうです。「酪酸塩」は、食物繊維が大腸に到達し乳酸菌等の腸内細菌によって分解・発酵されることで作られます。がん細胞の生存システムの抑制に関わると考えられる食品には、例えば、プロポリスやコーヒーエキスがあり、これらを酪酸塩とあわせて摂取することにより、自発的に死ぬがん細胞の割合が増えるのではないかとしています。
 かんてん、ひじき、干ししいたけ等の食物繊維が豊富な食品とコーヒーを組み合わせた食事は、大腸がんの成長を弱める効果があるかもしれません。


参考文献

Bordonaro M et al. Comprehensive suppression of all apoptosis-induced proliferation pathways as a proposed approach to colorectal cancer prevention and therapy.
PLoS One. 2014 Dec 11;9(12):e115068. doi: 10.1371/journal.pone.0115068. eCollection 2014.

この記事を友達に教える
大腸がんのリスクが気になりませんか?
MYCODEについてもっと知りたい人はこちら
あなたの遺伝子検査結果をみてみよう!!