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病気・医療

魚やキノコに多く含まれるビタミンDに、大腸がんの生存率を上げる効果?

2014年12月16日 16時00分

魚にも多く含まれるビタミンD、大腸がんとの関係は?(写真:Shutterstock.com)

ビタミンDって?何に含まれているの?

 ビタミンDは、骨を作るのに必要なビタミンで、魚やきのこ、卵などに多く含まれています。特に魚は、しらす干しや鮭、お鍋にするととてもおいしい「あんこうの肝」などに多く含まれます。

 このビタミンDに注目し、英国の研究グループは、大腸がんの生存期間と血液中のビタミンD量が関係していることを発見し、報告しました。

大腸がんの生存率にビタミンDが関係している?

 調査は大腸がん初期のステージ1から、少し状態の進んだステージ3までの、約1600人を対象としておこなわれました。血液中のビタミンD量を調査してビタミンDが多く含まれていた人と少なかった人のグループに分け、それぞれのグループでがんのその後の推移を比較しました。その結果、血液のビタミンD濃度が高いグループは、低いグループに比べると死亡のリスク(総死亡リスク)が約30%少ないことがわかりました(※)。

 特に大腸がんのステージ2の段階の人ではっきりと効果が確認されました。血液中のビタミンD濃度が高いグループは、低いグループに比べて、大腸がんによる死亡リスクが、なんと半分以下に低下していたのです。

 今回の研究で、血中ビタミンDの量と大腸がんの生存率に相関があることが確認されました。血液のビタミンD濃度を上げるには、食事から摂るビタミンDの量を増やすと良いそうですので、ビタミンDを多く含む食品には期待できそうですね。

 一方で、そのメカニズムについてはまだわかっていないことも多いのが現状です。今後は、ビタミンDを摂った場合の大腸がんの予防効果など、さらなる研究とその成果が期待されます。


監修者

医師 石原藤樹先生
プロフィール:1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。

参考文献

Zgaga L, Plasma Vitamin D Concentration Influences Survival Outcome After a Diagnosis of Colorectal Cancer., J Clin Oncol.


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