- アルツハイマー病
- くるみ
- マウス
病気・医療

ボケ老人とは呼ばせない!毎日のクルミが認知症対策に!?
公開日:2014年12月8日
更新日:2020年8月4日

クルミの知られざる力とは・・・?(写真:Shutterstock.com)
アルツハイマー病とβアミロイド
アルツハイマー病は、脳内に「βアミロイドタンパク質」が蓄積することと深く関係している病気です。これまでの研究で、クルミエキスには、βアミロイドタンパク質が集合するのを邪魔したり、既に集まって固まったβアミロイドタンパク質を分解するなどの作用があることが知られています。
マウスの実験でクルミの効果を検証
米国ニューヨーク州基礎研究所を中心とする研究グループは2014年、アルツハイマー病になりやすいマウスにクルミを食べさせた場合の効果を検証し、報告しました。
クルミで記憶が改善した!
その結果、クルミを食べなかったグループのこのマウスたちは歳を取ると記憶の低下などのアルツハイマー病の症状が出てきましたが、毎日クルミを食べさせたグループでは記憶や学習能力・不安などの改善がみられました(※)。
マウスが毎日食べたクルミの量は、人間分に換算すると、一日30g程度、およそ5粒分(10かけ分)でした。
人間も、クルミを食べればアルツハイマーの発症時期や進行を遅らせたり、あるいは予防したりすることができるのかもしれません。
監修者
医師 石原藤樹先生
プロフィール:1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。