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病気・医療

眠い目をゴシゴシしながら今日もご出勤?
睡眠不足でアルツハイマーが引き起こされる!?

2015年03月11日 09時00分

 最近ちょっと睡眠不足で・・・。よく聞くセリフですが、そんなことを繰り返しているうちにあなたの脳は? 睡眠不足とアルツハイマー病の関係についての研究結果が報告されました。


Sleeping dog

ちゃんと寝ることが大事なのですね。(写真:Arvin5200/クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 3.0 非移植)

 毎日忙しい!暇な時間があったら色々やりたいこともあるし。で、結局今日も睡眠不足・・・。でも、その生活、将来の健康リスクを高めてしまっているかもしれないのです。

睡眠の状態とアルツハイマー発症の関係

 2014年11月24日に、ジャーナル・オブ・イクスペリメンタル・メディスン誌で、ワシントン大学を中心とした研究グループが睡眠とアルツハイマー病の関係について報告しました。

 アルツハイマー病発症の詳細なメカニズムはまだわかっていませんが、発症する人は長い期間をかけてアミロイド・ベータと呼ばれる物質が脳にたまっていくことがわかっています。 
 病気になると、認知機能の低下に加えて、睡眠や覚醒のサイクルが混乱してしまうそうです。寝不足や不眠状態はアルツハイマー病の前兆の一つだという報告もありますが、睡眠の状態がアミロイド・ベータのたまり方にどう影響するのかはよく分かっていませんでした。

睡眠を阻害すると、アルツハイマーが引き起こされる?

 研究グループは、マウスを使って「オレキシン」という脳の中で分泌される物質を調整するとどうなるかを調べました。オレキシンは睡眠と覚醒に大きく関与していることが知られています。人為的にオレキシンが脳内で出なくなるようにした実験マウスはよく眠り、脳の中のアミロイド・ベータのたまる量が激減したのです。このマウスに今度はオレキシンを分泌させるようにすると、ずっと起きたまま睡眠不足になり、脳内のアミロイド・ベータ量が増大したのです。オレキシンを介した睡眠の調節によって、アミロイド・ベータ量が変化する、ということがわかったのです。
 私たちもよく眠ることで、アルツハイマー病を遠ざけることができるかもしれません。毎日忙しいあなた、くれぐれも睡眠不足にはご注意ください。


参考文献

Roh JH et al. Potential role of orexin and sleep modulation in the pathogenesis of Alzheimer's disease.
J Exp Med. 2014 Dec 15;211(13):2487-96. doi: 10.1084/jem.20141788. Epub 2014 Nov 24.

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