• 歯周病
  • 虫歯
  • 認知症
  • 運動能力
病気・医療

お口の状態が60歳からの健康を左右するってどういうこと?

2015年05月14日 09時00分

歯を大切にすることが大きな健康効果に?(写真:Shutterstock.com)

歯はとっても大切

 歯やお口の中の健康に気を使っていますか?歯が抜けて失われてしまうと見た目が悪いだけでなく、入れ歯ではおいしく食べられないという意見も。

 これまでの研究から、歯やお口の健康状態と身体の健康は関連していることが知られていますが、実際に残っている歯の数が記憶力や運動能力の低下と関係があるそうなのです。

60歳以上の人の歯の本数と認知能力・運動能力には関連がある!?

 英国の研究グループは、認知能力や運動能力の低下は年齢によるものだけでなく、歯の本数が密接に関連していることを報告しました。

 研究では、60歳以上の3166名の人に研究参加者となってもらい、歯の有無、認知能力と運動能力が調べられました。認知能力は10個の単語を再度一度言ってもらう記憶力の検査、運動能力は歩くスピードの検査により評価され、これらの検査は、10年間に6回行われました。

歯を長く失わないために、歯周病や虫歯に気をつけて

 結果として、74歳以下の場合、歯がないグループは歯があるグループに比べ、単語を覚える数が平均して約1個少なく、歩くスピードが1秒当たり9cmほど遅いことがわかりました(※)。この値は、詳細な年齢、性別、社会的な地位、たばこやお酒の習慣などを考慮して計算したものです。ただし、75歳以上の人にはこの傾向はあてはらまらず、歯がある無しに関わらず同程度だったようです。

 75歳以上になるとほぼ同じだったたとはいえ、年を取ってもさっそうと歩きたい人はお口の健康に気をつけた方が良さそうです。歯を失う主な原因は歯周病と虫歯であるといわれています。特に歯周病は痛みなどの自覚症状があまりなく、進行しやすいといわれています。毎日の歯磨きや、定期的に歯医者さんへ行くなどして、良い歯の状態を保ちたいですね。


監修者

医師 石原藤樹先生
プロフィール:1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。

参考文献

Tsakos G, Tooth loss associated with physical and cognitive decline in older adults., J Am Geriatr Soc.


病気のリスクや体質の遺伝的な傾向が気になりませんか?
遺伝子検査MYCODEで調べる
あなたの遺伝子検査結果をみてみよう!!