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病気・医療

糖尿病予防のためには不足しないように!?
目に良いだけじゃないあの栄養素とは

2015年03月19日 09時00分

 ビタミンAは目や粘膜、皮膚にとって重要な栄養素。そんなビタミンAが不足していると、なんと糖尿病を引き起こす可能性があることがわかってきたのです。


Carrot

画像はイメージです。記事と直接の関係はありません。(写真:Johannes Jansson/クリエイティブ・コモンズ 表示 2.5 デンマーク)

皮膚や目の機能を守るビタミンAにさらなる効果が 

 ビタミンAは脂溶性のビタミンに分類され、目や粘膜、皮膚にとって重要な役割をもっています。そのため不足すると皮膚や粘膜の乾燥、夜盲症、成長障害などの様々な病気が引き起こされることが知られています。そんなビタミンAの新しい健康への効果がわかったようです。

ビタミンAの不足が糖尿病を引き起こす!?

 米コーネル大学のスティーブン・トラシーノ氏らの研究グループによって報告されたところによれば、ビタミンAが不足していると、糖尿病を引き起こす可能性があるとのことです。
 糖尿病では、血液中の糖分の代謝が何らかの原因でうまくいかず、血糖値が高くなってしまいます。その糖分の代謝には「インシュリン」と呼ばれるホルモンがとても大切なのですが、ビタミンA不足によりすい臓の中でインシュリンを作り出す細胞に異常がでてしまうそうなのです。

糖の代謝を助けるための細胞が壊れる

 研究グループはマウスを使って、餌をビタミンA不足にした場合すい臓にどのような反応が起こるかを調べました。すると、ビタミンA不足になったマウスでは、すい臓内でもビタミンA不足が引き起こされ、インシュリンを作り出す「ベータ細胞」と呼ばれる細胞がどんどん壊れて減ってしまうことが分かったのです。そのため、インシュリンは低下し、血糖値が大きく上がってしまったのです。

 ビタミンAの不足は他の臓器にも起こっていたにも関わらず、すい臓のベータ細胞は他の臓器のあらゆる細胞よりビタミンA不足に敏感であることが明らかになったのです。彼らは、餌の中に再度ビタミンAを混ぜてビタミンA不足を解消させたところ、ベータ細胞の減少は元に戻ったそうです。
 これまでビタミンAが糖尿病に関与しているという報告はほとんどなかったため、今後、糖尿病予防におけるビタミンAが注目されることになるかもしれません。

 この研究はマウスでの結果ではありますが、やはりビタミンAは不足しないほうが良いみたいですね!
 ビタミンAは肉や魚にも多く含まれていますが、過剰に摂りすぎる心配があるので、ビタミンAを取るならにんじんなどの緑黄色野菜がお勧めです。野菜に含まれるカロテンは体内で必要量のみビタミンAへと変換されるので過剰症の心配がないそうです。


参考文献

Trasino SE et al. Vitamin A Deficiency Causes Hyperglycemia and Loss of Pancreatic β-Cell Mass.
J Biol Chem. 2015 Jan 16;290(3):1456-73. doi: 10.1074/jbc.M114.616763. Epub 2014 Dec 1.

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