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長生きは1日2個のみかんから?果物を食べると死亡リスクが4割も減!?
ビタミンやミネラル、食物繊維も豊富な果物。美容や健康にもよさそうですが、実際にはどのような効果があるのでしょうか?スペインの研究チームが食物繊維の豊富な食品と死亡率の関係について調査していたところ、なんと果物を食べている人が最も死亡リスクが低いことがわかったのです。

果物食べていますか?果物はビタミンやミネラル、食物繊維も豊富です。そんな果物が、なんと私たちの死亡リスクを大きく下げてくれる効果をもっているようです。
食物繊維の多い食品と死亡リスクの関係についての研究
2014年、スペインの研究チームは、食物繊維の多い食品と死亡リスクの関係についての論文を発表しました。
食物繊維の多い野菜や果物は、体に良いとはよく言われますが、これらの摂取量と、死亡率との関係性について長期にわたる調査をした報告はこれまでほとんどなかったようです。
研究チームは、開始時に心臓や血管に関連する病気のリスクが高めであるが心臓病ではない70代前後の比較的高齢の人、約7000名について、野菜や果物、全粒穀物をどのくらい食べているかを開始前だけでなく毎年6年間追跡調査し、8年後の病気や事故を含むすべての原因での死亡率との関係を調べました。
1日あたり210gの果物で長生き
その結果、研究開始時の調査で、食物繊維を多く摂っている人の中でも、よく果物を食べていた人は、8年後の死亡リスクが低いことが明らかになりました(※)。
さらに、食事の情報を追跡調査した結果を分析したところ、果物を1日あたり210g以上(例えばみかん2個分くらい)食べている人は、死亡のリスクが4割も低いことが明らかになりました。死亡原因ごとのリスク低下について調査したところ、心臓の病気で亡くなる危険度が最も低くなっており、がんのリスクも下がっていたそうです。
早速、今日は何か果物を買って帰ってみてはいかがでしょうか。
監修者
医師 石原藤樹先生
プロフィール:1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。