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病気・医療

B型肝炎ウイルスの予防接種の効果は?
30年の長きに渡る研究の成果

2015年02月04日 14時00分

予防接種を受けるのは皆さんにとってとても馴染みのある予防策だと思いますが、それが本当に効果があったのかは、長期間のデータによる検証が必要です。中国のグループが30年分のデータで検証したので、ご紹介します。


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予防接種は大事です。(写真 UK Department for International Development/クリエイティブ・コモンズ 表示 2.0 一般)

B型肝炎ワクチンの効果を30年間のデータで検証

世界中の多くの国々で定期接種として採用されているB型肝炎ワクチン、日本では任意接種となっているためか、認知度が低いです。果たしてその効果のほどはいかようなのでしょうか。

この問への答えとして、中国科学アカデミーの研究グループは、赤ちゃんにB型肝炎ウイルスの予防接種をすると若い人の肝臓がんやその他の肝臓病のリスクが低くなると、科学誌PLOS Medicineに報告しました。
この研究は中国江蘇省におけるおよそ30年にもわたる研究であり、ワクチン接種の効果は肝臓がんの発生率を84%、肝臓病による死亡率を70%、子供の劇症肝炎発生率を69%も減ることが明らかになりました。

ワクチンを接種するタイミングが重要

さらに、この研究において、ワクチンの有用性だけではなく、ワクチンを接種するタイミングについても、興味深い示唆が得られました。
新生児においてワクチンを接種すると、7割近くで『抗体』というウィルスに抵抗するための物質が体内にできていたのに対して、10歳~14歳の間にワクチン接種をした場合は、2割程度の人にしか抗体ができていなかったのです。
ワクチンを接種するのであれば、早いに越した事はないようですね。

ワクチンは感染症を抑える画期的な予防法の一つです。今回のような大規模、そして長期的な研究を重ねる事で、その有用性について、さらに明らかになっていくことが期待されます。


参考文献

Qu C et al. Efficacy of neonatal HBV vaccination on liver cancer and other liver diseases over 30-year follow-up of the Qidong hepatitis B intervention study: a cluster randomized controlled trial.
PLoS Med. 2014 Dec 30;11(12):e1001774. doi: 10.1371/journal.pmed.1001774.

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