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病気・医療

アレルギーやがんも防ぐ、
あの食べ物が肝硬変にも効く!?

2015年04月06日 10時00分

 肝臓は沈黙の臓器といわれているように、肝臓の病気は静かに進行し、気がついたときには症状がかなり進んでいたということも少なくありません。インドの研究グループが肝硬変の症状を緩和する食べ物を発見しました。その食べ物とは?


Yoghurt cirrhosis

画像はイメージです。記事と直接の関係はありません。(写真:Rainer Zenz/クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 3.0 非移植)

プロバイオティックスって?

 健康食品として人気者のヨーグルト。種類によっては、容器に「プロバイオティックス」と書かれているのにお気づきでしょうか。プロバイオティクス(probiotics)は、共生を意味するプロバイオシス(probiosis;pro 共に、~のために、biosis 生きる)を語源としていて、人の体に良い影響を与えてくれる微生物、微生物の代謝物、それらを含む製品・食品のことをいいます。
 これまでに、乳酸菌は花粉症、アレルギー、がん、生活習慣病や肥満の予防に効果があることが明らかになっています。インドの研究グループは、プロバイオティックスが肝硬変の症状を緩和するということをガストロエンテロロジー誌で報告しました。

肝臓の病気

 肝臓は沈黙の臓器といわれているように、病気の症状は静かに進行し、気がついたときには取り返しのつかないことになっていることがあります。
 肝硬変は肝臓病の一つで、肝硬変が進行すると、肝性脳症等の合併症が起こります。肝性脳症は、正常の肝臓であれば除去されるはずの毒物(アンモニア)が血液循環によって脳に到達し、脳の機能が低下する病気です。

肝硬変の人に飲んでもらったものは

 研究グループは、インドの企業CD ファーマ社製の「VSL#3」という、4種のラクトバシラス属の乳酸菌を含むプロバイオティックスを用いて試験を行いました。
 試験を行うにあたり、肝硬変の人や肝性脳症から回復した肝硬変の人をランダムに選び、プロバイオティックスを与えるグループと偽薬を与えるグループにわけました。「肝性脳症」の再発予防の効果と肝硬変の入院数や肝臓の状態の重症度などを評価しました。

プロバイオティクスの効果は?

 その結果、6ヶ月間毎日プロバイオティックスを服用したグループでは、肝性脳症で入院する人は19.7%であったのに対し、服用しなかったグループでは42.2%と高くなっていました。肝硬変の合併症まで進行した人についても同じような結果が得られました。
 今ではすっかり健康に万能なイメージがついた乳酸菌ですが、毎日適量食べておきたいですね。


参考文献

Dhiman RK et al. Probiotic VSL#3 reduces liver disease severity and hospitalization in patients with cirrhosis: a randomized, controlled trial.
Gastroenterology. 2014 Dec;147(6):1327-37.e3. doi: 10.1053/j.gastro.2014.08.031.