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病気・医療

C型肝炎ウイルスに感染すると、骨折のリスクが高くなるの?

2015年05月04日 09時00分

 肝硬変や肝がんの主な原因になっているC型肝炎ウイルス。C型肝炎ウイルスに感染している人は、骨折にも注意する必要があるかもしれません。


Glass fracture

画像はイメージです。記事と直接の関係はありません。(写真:Christopher Thomas/クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 2.5 一般)

 現在日本では約150万〜200万人がC型肝炎ウイルスに感染していると考えられています。C型肝炎ウイルスは感染者の血液を介して感染し、ウイルスを保有していると慢性肝炎から肝硬変、肝がんになる可能性があります。
 デンマークのコペンハーゲン大学病院の研究グループは、C型肝炎ウイルスに感染している人の骨折リスクが一般の人より高くなることをジャーナル・オブ・ヘパトロジー誌で報告しました。

骨折のリスクは約2倍に

 これまでにC型肝炎ウイルスと骨密度低下との関連は指摘されていましたが、C型肝炎ウイルスの感染と骨折のリスクとの関連についてはよくわかっていませんでした。研究グループは、C型肝炎ウイルスに感染した人と一般の人について初めて骨折するまでの時間を比べることで、C型肝炎ウイルスの感染と骨折との関係を調べました。
 その結果、C型肝炎ウイルスに感染した人は、強い衝撃に対してだけでなく、転倒など比較的弱い力によっても骨が折れやすいことがわかりました。この骨折のリスクは、共に約2.1倍高くなっていました。一方で、アルコールや薬の乱用の影響等の要因を排除して再解析したところ、骨折のリスクが少し下がったそうです。今回の研究では、C型肝炎ウイルスの感染と骨折という意外な関係が明らかにされました。その因果関係が気になるところです。


参考文献

Hansen AB et al. Fracture risk in hepatitis C virus infected persons: results from the DANVIR cohort study.
J Hepatol. 2014 Jul;61(1):15-21. doi: 10.1016/j.jhep.2014.03.007. Epub 2014 Mar 17.

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