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病気・医療

君のそのホクロは大丈夫!?ホクロのがん「メラノーマ」

2014年12月26日 11時00分

足の裏のほくろには注意が必要・・・?(写真:Nils Fretwurst/クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 3.0 非移植)

単なるほくろとは違う“メラノーマ” 見分け方ってどうするの?

 今回はほくろのような皮膚がん、メラノーマ(悪性黒色腫)のお話です。メラノーマは、皮膚に色をつけている「メラノサイト」という細胞のがんです。

 一見ほくろのように見えるのですが、メラノーマをほくろだと思って放っておくと、どんどん病状が進んでしまいます。両者は見分けられるのでしょうか?

 見分け方の目安として、一般的に、直径6mm以上の大きさで、輪郭がハッキリせず、やたら真っ黒だったり赤かったりするものは要注意と言われています。また、足の裏や背中など、普段目につきづらい場所に出来やすいという特徴があるそうです。

メラノーマが出来てしまったらどうする?

 メラノーマはがんとしてはたちの悪い部類として知られていますが、他のがんと同様、早期発見、早期治療がとても大事です。転移などが起こる前に発見し、早期に完全に手術で取り除いてしまうのが一番確実と言われています。

 最近、新しい抗がん剤「ベムラフェニブ」がメラノーマに良く効くということがわかり、この春、日本でも中外製薬が承認申請を出しました。

メラノーマに良く効く抗がん剤ベムラフェニブ

 ベムラフェニブは「BRAF」という遺伝子が変異、つまり正しく働かなくなっている人のための薬です。ところが困ったことに、BRAF遺伝子が変異していても、なぜかベムラフェニブが効かない人もいます。

 何故この人たちにはベムラフェニブが効かないのか?英国の研究グループがその原因を調べ、2014年5月、国際的ながんの医学誌、アナルズ・オブ・オンコロジー誌で発表しました。

遺伝子の型によって、薬の効き目が違った!

 研究グループは、BRAF遺伝子が変異していてもベムラフェニブが効かない男性の、体のあちこちに転移したメラノーマを手術で取り除きました。そのうちの5カ所につき、それぞれの細胞の遺伝子全体を調べる解析をしました。

 その結果、ベムラフェニブが効かない原因となっている遺伝子が新たに2つ見つかりました。これらは「GNAQ」と「PTEN」という遺伝子でした。今回の発見により、新しい治療薬を開発するきっかけがまた増えたこととなります。

 今回の研究でも明らかになったように、薬の効き方というものには、遺伝子が密接に関わっています。今後同様の研究が進むことにより、皆さんの遺伝子に合わせた個人個人に最適な薬というのが、適切に提供できるようになる日がくるかもしれません。そうすれば、無駄な薬剤治療がなくなり、副作用に苦しむ人が減り、国の医療費の削減にもつながるでしょう。

 今後の研究に、これからも期待したいですね。


参考文献

Turajlic S et al. Whole-genome sequencing reveals complex mechanisms of intrinsic resistance to BRAF inhibition.
Ann Oncol. 2014 May;25(5):959-67. doi: 10.1093/annonc/mdu049.

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