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つらい頭痛、何とかしたい!食事に気をつければ症状が軽くなる!?
多くの人が悩んでいる頭痛。効果的な予防法はあるのでしょうか。アメリカの研究グループは、普段食べている食事で頭痛を予防する方法について報告しました。

写真はイメージです。記事と直接の関係はありません。
多くの人が悩んでいる頭痛
日本人の3、4人に1人は経験しているとされる頭痛。慢性的な頭痛には、緊張型頭痛と片頭痛があります。悩んでいる人が多いにも関わらず、効果的な予防法などはあまりわかっていません。
アメリカの研究グループは、食事でとるナトリウム量に気をつけることで頭痛が予防できるかを検証しました。
頭痛と食事との関係を調査
彼らは、高血圧を予防するために考えられたDASH食事プログラム(野菜や果物を豊富に取り入れ、脂肪分が控えめ)とアメリカ人の標準的な食事を比較し、さらにこの2パターンの食事それぞれでナトリウム量多め、標準、控えめにした食事を用意して頭痛への影響を調べました。
これらの食事をそれぞれ高血圧ではない190名の人に一定期間食べてもらい、頭痛の状態について一人ずつ質問を行いました。
野菜や低脂肪よりも塩分!?
結果として、ナトリウムを控えめにした食事では、平均的な食事、DASHともに頭痛が軽減されたと答えた人が30%程度多いことがわかりました!しかし、平均的な食事とDASHの食事では頭痛が起こる頻度や程度に特に差がありませんでした。
私たちがとるナトリウムの多くは塩分です。つまり、野菜や果物、低脂肪などよりも塩分を控えめにした方が頭痛には効果があるということなのです。
食塩をとりすぎないように注意してみては
今回の食事でとっていたナトリウムの量をすべて食塩として換算すると、1日当たりのおおよその食塩は、多め8.8g、標準5.8g、控えめ2.9gになります。
ちなみに、醤油大さじ1杯の塩分が約2.6g、そして厚生労働省の推奨食塩摂取量は男性8.0g未満、女性7.0g未満ですので、研究の食事の食塩量は日本人の私たちにとってはかなり少ないと感じるかもしれません。
急に少なくするのが難しかったとしても、慢性的な頭痛に悩んでいる人は、塩分をとりすぎないように注意したいですね。
そして、いつもとは違うひどい頭痛の場合はクモ膜下出血などの病気が潜んでいるかもしれませんので、必ず病院を受診しましょう!
参考文献
Amer M et al. Effects of dietary sodium and the DASH diet on the occurrence of headaches: results from randomised multicentre DASH-Sodium clinical trial.
BMJ Open. 2014 Dec 11;4(12):e006671. doi: 10.1136/bmjopen-2014-006671.