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病気・医療

ハックション!今年もやってきた花粉の季節、
薬が手放せない人は治療してみる?

2015年02月24日 10時00分

スギ花粉症の「舌下免疫」(ぜっかめんえき)と呼ばれる治療法。2014年10月から、保険適用で使える薬がすでに発売されたそうです。2015年1月、三重大学の研究グループが、この治療法の花粉症予防効果について報告しました。どの程度効果があるのでしょうか?


Cryptomeria japonica

写真はイメージです。記事と直接の関係はありません。(写真:Ixitixel)

春が訪れる=花粉がやってくる

今年もスギ花粉の季節がやってきました。天気予報で「明日の花粉は」と言っているのを聞くと、春の訪れを感じてしまう今日この頃です。
ところで、皆さんはスギ花粉症の「舌下免疫」(ぜっかめんえき)と呼ばれる治療法をご存知でしょうか?私は数年前にテレビで、「このような治療法がもうすぐ現れるかも!?」というニュースを見た気がしています。

花粉症の舌下免疫療法って知ってますか

その舌下免疫法。医師の指導のもとで、スギの花粉エキスを舌の裏側につけるだけ、といういたって簡単な治療でなんと花粉症が治ってしまう!?という画期的な治療だと聞いた気がするのですが・・・?保険適用で使える薬がすでに(2014年10月)発売され、病院で治療することができるそうです。

花粉に反応しはじめた人を対象にした試験

2015年1月、アレゴロジー・インターナショナル誌にて三重大学の研究グループが、この舌下免疫療法の花粉症予防効果についての研究結果を報告しました。
研究グループは、スギ花粉に対する「IgE」と呼ばれる免疫の値が高いものの、スギ花粉に対して症状がでていない、つまりもうすぐ花粉症になりそうな29人を対象に「舌下免疫療法」の効果を検証したのです。研究グループは、被験者を2つのグループに分けて、5カ月間、一方のグループには「舌下免疫療法」を行ってもらい、もう一方のグループには何の効果もないニセモノの薬を使ってもらって比較しました。結果の判定には、両グループの花粉症の症状だけでなく、免疫細胞の中で「インターロイキン10」と呼ばれる、花粉症やアレルギーなどの原因となる過剰な免疫反応を抑えるたんぱく質の量を測定しました。

予防の効果はあり

その結果、舌下免疫療法は花粉症の進行を予防することができることが示されました。舌下免疫療法を行ったグループでは、ニセモノ薬グループよりもスギ花粉症の症状が少なく、多くの人ではインターロイキン10の値も増加し、免疫反応の暴走を抑える方へ進んでいました。
効果の個人差もあり、すべての人が劇的に予防できるというわけではないようですが、ある程度の予防効果が期待できそうです。

すでに花粉症の人の治療は?

ちなみに、治療における舌下免疫療法は8割の人に改善効果が認められるそうです。すべての人が良くなるわけではないとはいえ、つらい花粉症、注射やお薬を飲まずに治療できるならぜひやってみたいという人も多いかもしれません。
残念ながらこの治療はスギ花粉が飛んているときは始められず、2年ほどかけてゆっくりと治療するそうです。でも来年以降の花粉症を少しでも楽にしたい!という人は一度、花粉の時期が終わってからお医者さんへ行ってみてはいかがでしょうか。


参考文献

Yamanaka K et al. Immunological parameters in prophylactic sublingual immunotherapy in asymptomatic subjects sensitized to Japanese cedar pollen.
Allergol Int. 2015 Jan;64(1):54-9. doi: 10.1016/j.alit.2014.07.001. Epub 2014 Oct 20.

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