• 遺伝子
  • 関連遺伝子研究
  • 遺伝子検査
遺伝子

遺伝子検査室のウラ側をご紹介!-お客様の試料到着からMYCODE結果が届くまで-

公開日:2015年3月4日
更新日:2023年5月24日

 私の唾液送ったけど、一体どうやって検査しているのかしら?そんなあなたに検査の様子を大公開!!これであなたも遺伝子検査マスターになれる!?


(このページは2014年11月にFacebookで紹介した記事をまとめ、一部改変したものです)

私が送った唾液・・・どうやって検査されているの?

 今回、MYCODEの解析センターで実際にどのような検査を実施しているのかをお伝えします!
 お客様から弊社解析センターへ届いた試料(唾液)はまず、個人情報を厳重に保護する、高セキュリティー環境のもとで検査への手続きが行われます。お客様の登録情報とお送りいただいた同意書の内容を一つ一つ確認後、遺伝子検査へと進みます。お客様のサンプルはバーコードで管理され、検査スタッフにはお客様のMYCODE結果は見えないようなシステムとなっていますので安心してお送りください。
 遺伝子検査は、【検査室1】唾液からのDNA抽出→【検査室2】DNAマイクロアレイ→【検査室3】検査結果の解析、という3つの大きな流れからなります。

【検査室1】DNAの抽出

 最初のステップ、「唾液からのDNA抽出」についてご説明いたします。唾液には体の一部である口腔粘膜細胞や白血球などの細胞が含まれています。
 これらの細胞に含まれるDNAは、洗剤のような成分や酵素などで処理することで溶け出てきます。溶け出てきたDNAの不純物を洗浄液で洗い流すと、きれいなDNAを得ることができます。
 解析センターでは一度に多くのサンプルを検査するため、下の写真のような装置でDNA抽出を自動化し作業の高速化を図っています。自動装置を使うのは高速化だけでなく、人の手作業によるミスをなくす目的もあります。信頼性を担保した確実な検査結果を届けるためのしくみです。DNAをきれいに抽出することができたら、検査室2へ進みます。

DNAの自動抽出装置

【検査室2】DNAマイクロアレイ

 きれいに抽出されたお客様のDNAは、最初とても少ない量なので、解析するのに十分な量まで増やします。その後、続けていくつか化学的な処理を施し、下の写真のような「DNAチップ」にそっと流し入れます。DNAチップは、理科の実験で使ったことのある、顕微鏡にセットするスライドグラスに良く似た大きさと形をしています。このDNAチップ1枚は区画分けされており、お客様24人分のDNAを同時に流し入れる事ができます。僅か30平方ミリメートル程度の一人分の区画には、何と約75万種類ものDNA断片が固定されており、流し込まれたDNAをここでさらに処理することにより、そのDNA配列を一度に決めてしまうことが出来るのです。すごいテクノロジーですね。
 ここまでの作業も全て、DNA抽出のときと同様に、人間の手作業によりお客様の大切なサンプルを万が一にも取り間違えるような事が生じないため、機械により自動化しています。DNAチップが準備できたら、お客様一人一人の体質や個性に関わっているSNP(SNPの説明はこちら)を解析していきます。

DNAチップ

【検査室3】検査結果の解析

 ここまでで、たくさんのDNA配列を一気に解析するスタンバイが出来ました。この後DNAチップは、お客様のSNP情報を一気に読み込むために、スキャナーと呼ばれる装置にかけられます(最初の写真)。
 写真からわかるように、この作業も完全に自動化されています。読み込んだSNP情報は、続いてコンピュータ上で専用ソフトウェアを用いてデータ解析されます。
 想像してみてください、お客様一人分だけでも約75万のSNP情報を読み込んで解析する訳です。これが100人分、1000人分となると・・・莫大な情報量ですね。弊社では独自のコンピュータシステムを利用して、これらの莫大な情報を、お客様をお待たせしないよう、出来るだけ短い時間で処理します。このSNP解析結果を分析して病気のリスクや体質などの結果を導き出し、お客様のお手元へMYCODEの検査結果レポートをお届けしています。

写真はイメージです。一部の情報は加工して隠しています。

 MYCODE遺伝子検査の流れをご紹介しましたが、いかがでしたか。
弊社スタッフ一同、マイコードに興味を持たれた皆様からのご依頼を、引き続き心よりお待ち申し上げております。