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遺伝子

知っていますか?最も不健康なのは運動不足や喫煙ではなく・・・「ひとりぼっち」!?

2015年06月18日 09時00分

 健康的に長生きするためには、禁煙をして、運動もして、食生活にも気をつけて、など実践されている方も多いかもしれません。しかし、もっと大切で重要な病気の予防法を知っていますか?死亡率を上げてしまう大きな原因として「孤独」が報告されているのです。


「ひとりが好き」という方もいるかもしれませんが・・・(写真:Shutterstock.com)

「孤独」が長生きの邪魔をする!?

 健康的に長生きする方法、それは禁煙だったり、食生活だったり、運動だったり。それらは気にしている方も多いかもしれません。でも、健康のためにもっと大切なことがあることを知っていますか?

 2015年、米国ブリガムヤング大学の研究グループは、ある論文を報告しました。それによれば、最も長生きを妨げるもの、それは「孤独」だというのです。

 彼らは公表されているあらゆる研究を調査し、「寂しさを感じている人」、「社会的に孤立している人」、「一人で生活している人」と死亡率に関するデータを集めました。調査した人数は300万人に上るそうです。

禁煙やダイエットよりも「友達や家族」

 結果として、「社会的な孤立」は29%、「寂しさを感じている人」は26%、「一人で生活している人」は32%、それぞれ平均より死亡率が高いことがわかりました(※)。

 寂さを感じている人と、一人で暮らしている人は、孤独の理由が全く違うようにみえて、これらの人たちの間で死亡率の上昇リスクにあまり違いがないことは驚きです。

 そして報告では、孤独による死亡率上昇は、肥満や喫煙による死亡率上昇よりも大きかったと伝えています。

仲間を大切に、社会的なつながりも大切

 なぜ、孤独が死亡率を上げてしまうのか、その理由はまだはっきりとはしていませんが、原因の一つとして、一人で過ごしている人は運動をしなかったり、禁煙が続かないなど、不健康な生活になりやすい傾向が明らかになっているようです。

 人間にとって、友達や家族など周囲の人との関わりや励ましが健康への大きな支えになるということを示しているのかもしれません。「友達なんて面倒くさい、私は一人で生きていける」なんて、寂しいこと言わないで、友達や家族を大切にしたいですね。


監修者

医師 石原藤樹先生
プロフィール:1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。

参考文献

Holt-Lunstad J, Loneliness and social isolation as risk factors for mortality: a meta-analytic review., Perspect Psychol Sci.


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