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遺伝子

コーヒーや野菜嫌いになった原因は遺伝子にあった?

2015年07月21日 17時00分

 味の感じやすさは、食べ物の嗜好に影響を与えます。野菜に含まれる苦味成分の感じやすさに関わる遺伝子の存在が明らかにされ、この遺伝子が野菜の好き嫌いに影響を与えている可能性があることがわかってきました。


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苦いものは嫌い!そんな人は味覚センサーの遺伝子に原因があるかもしれません。(写真:Shutterstock.com)

食べ物の好みに影響を与えている味覚センサー遺伝子

 味には、「甘味」、酸味」、「塩味」、「苦味」、「うま味」があり、これらの味の感じ方の違いは食生活に影響を与えます。例えば、苦みは、天然に存在する毒性物質を感知するために発達した味覚であると考えられており、ある食べ物を食べたときに苦味を強く感じる人は、その食べ物を嫌い避ける確率が高くなるそうです。

 私たちにはそれぞれの味を感じるセンサーが備わっており、苦味の場合、数百種類の成分を感じ取ることができるといわれています。苦味の感じ方には個人差があり、遺伝的な影響を受けていると考えられています。

 これまでの研究から、カフェインの苦味やホウレンソウやブロッコリーなどの野菜に含まれるプロピルチオウラシル(PROP)という苦味に対する感受性は、それらの苦味のシグナルを受けとる遺伝子配列のわずかな違いにより異なることが明らかになっています。

野菜嫌いかどうかは苦味センサー遺伝子のタイプによって決まる?

 ホウレンソウやブロッコリーなどにはPROPという苦味成分が含まれています。これらの野菜の苦味の感じやすさは、PROPの苦味のシグナルの受けとりに関わるTas2R38遺伝子の配列の違いにより異なることが明らかにされました(※)。

 未就学児を対象とした研究によると、PROPの苦味を感じやすい子供は、感じにくい子供に比べて、苦味のある野菜を嫌う傾向が強かったそうです。

 このように遺伝子は食べ物の嗜好に影響を与えることがわかってきました。一方で、野菜に含まれる苦味成分には食欲を促進したり、抗酸化作用を持つものがあります。健康のために、苦味の強い野菜でも調理法を工夫するなどして意識的に食事に取り入れるようにしてみてはいかがでしょうか。

 遺伝子検査MYCODEでは、「苦味の感じやすさ」について調べることができます。



監修者
認定遺伝カウンセラー 藤田和博先生
プロフィール:昭和大学藤が丘病院での先天異常、血液腫瘍の遺伝子・染色体検査の経験を生かし、現在は大東文化大学 スポーツ・健康科学部 健康科学科教授として臨床検査学教育と研究に従事。

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