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遺伝子

新たな発見が人類を救う?エボラが効かない遺伝子を発見!

2014年12月27日 11時00分

今も人類の脅威となっているエボラ出血熱ですが・・・


エボラ出血熱は怖い病気、でも全ての人が死ぬわけではない

 エボラ出血熱は感染して発症するとそのうち50%以上が亡くなっていると言われています。発症すると死ぬ可能性が高いこと、人から人へ感染すること、有効な治療薬がまだ現れていないことなどがエボラ出血熱の恐ろしいところだと考えられています。

 しかし、エボラ出血熱を発症しても症状が軽かったり、無事に治癒している人もいます。その違いは何なのでしょうか。その答えの一つとして、それぞれがもっている遺伝子の違いが関係しているのではないか、とした論文が発表されました。

特別なマウスを作り出すことで研究に成功

 研究は、異なる遺伝子をもつ、特別なマウスを使用しておこなわれました。

 マウスは人間の病気の研究には欠かせない動物ですが、エボラ出血熱の症状が人間とは異なります。そのことは、この病気の原因の研究が進まない原因の一つになっていました。

 研究グループは人間と同じようなエボラ出血熱の症状を表すマウスを生み出すことに成功し、そのマウスを用いることで、研究を進めることができたのです。

治療法やワクチンの開発に適用されることが期待

 研究の結果、マウスごとの遺伝子の違いがエボラ出血熱の症状の程度と関係あることが分かりました。たとえば、血管の安定化や、感染と闘う白血球に関わる遺伝子によって、エボラ出血熱に抵抗する強さが変わることがわかりました。

 これらの遺伝子すべてが人間のエボラ出血熱への抵抗性に関わるかはまだわかりません。しかし、今回の研究は大きな一歩であり、今後の治療法やワクチン開発などの研究の進展が大きく期待されます。


参考文献

Rasmussen AL et al. Host genetic diversity enables Ebola hemorrhagic fever pathogenesis and resistance.
Science. 2014 Nov 21;346(6212):987-91. doi: 10.1126/science.1259595.

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