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遺伝子

ゲームに夢中になってしまうのも、
遺伝子のせい?

2019年09月05日 09時00分

Internet gaming addiction article main

ゲームに夢中になって生活に支障が出ていませんか?(写真:Shutterstock.com)

ゲームを止められない病気?

 一言で、ゲームといってもその種類は様々です。オセロや将棋といったボードゲームから、ゲーム機やスマートフォンを使用したゲーム、SNSやインターネットを介したインターネットゲームなど本当に多種多様なゲームがあります。

 ゲームは楽しいものですが、それに夢中になりすぎるあまり、寝食を忘れたり、人間関係に問題が生じたりするのは困りますよね。2018年、WHOは国際疾病分類(ICD)にゲーム障害を追加しました(正式には2019年5月に採択・2022年1月に発効予定)。今後は国際的にゲーム障害となっている人の罹患数やその治療法などを研究していくことになるでしょう。

 WHOによると、
・ゲームをする時間や頻度を自分で制御できない
・ゲームを最優先する
・問題が起きているのにゲームを続ける
などといった状態が12か月以上続き、社会生活に支障が出ている場合にゲーム障害と診断される可能性があります(※1)。

 今回はそのゲーム障害の中でも、インターネットゲーム依存症と、ある遺伝子が関連していると発表された論文についてご紹介します。

ゲーム依存症と関連する遺伝子がある?

 2018年、韓国の啓明大学を中心とした研究グループは、15歳から18歳の少年を対象に、韓国の国内で使われているゲーム依存症を診断する20の質問からなるチェックリストに答えてもらい、そのスコアから「インターネットゲーム依存症ではないグループ」と「インターネットゲーム依存症であるグループ」として分けました。そして、これまでに他の依存症と関連があるとされた遺伝子との関連解析を行いました。

 すると、ストレスを受けると放出されるホルモンを受け取る遺伝子(CRHR1)の特定の配列が、インターネットゲーム依存症と関連があることが分かりました(※2)。

 ゲームは、息抜きやストレス発散、友人とのコミュニケーションなど、上手に使うことができればとても楽しいものです。ゲームにはまりすぎて、生活が疎かになることがないように気を付けたいですね。

 MYCODE fumfumでは、インターネットゲーム依存症のなりやすさは分かりませんが、「ギャンブルへのはまりやすさ」の遺伝的傾向についてお調べしています。あなたが、物事にはまりやすいタイプなのか、自分をきちんとコントロールできるタイプなのか気になる方はチェックしてみてくださいね。

監修者
医師 石原藤樹先生
プロフィール:1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。2015年8月六号通り診療所を退職し、北品川藤クリニックを開設、院長に就任。著書に「誰も教えてくれなかったくすりの始め方・やめ方-ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ-」(総合医学社)などがある。