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[MYCODE管理栄養士チーム]冷えたビールがとても美味しい季節となりました! 

2016年07月19日 18時30分

管理栄養士による生活改善コラム、第一弾。お酒の強さには、遺伝と遺伝子が大きく関わっています。


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写真はイメージです。記事と直接の関係はありません。

 冷えたビールがとっても美味しい季節となりました!

 これまで栄養士として多くの方にお会いしましたが、必ず「お酒はどれぐらい飲まれますか?」とお聞きしています。「全く飲めないです・・・」という方から、「ビール5~6杯に、焼酎3~4杯に・・・、時間があれば朝まで」という方まで様々です。

 MYCODEには、「お酒の強さ」に関する遺伝的傾向がわかる項目が2つございます。自分の結果を覚えている方も忘れてしまったという方も、この期にあなたの結果を見直してみませんか?

遺伝的体質と適度な飲酒って?

 病気予防のための適度な飲酒とは、一般的に「1日1合、1週間で7合まで」といわれていますが、近年の研究では、お酒の強さ(遺伝子型)によって病気になりやすさも違うと報告されています。
 私達管理栄養士も改めて自分の体質を知って、飲酒習慣をコントロールすることはとても重要だと感じています。

※1合の目安:日本酒1合(180ml)、ビールなら500ml、ワインなら180ml、焼酎なら110ml、ウイスキーならダブル1杯(60ml)程度

アルコールの分解と遺伝子型

 お酒に含まれるアルコールは2段階に分かれて分解されます。

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 アルコールはアルコール脱水素酵素(ADH)によりアセトアルデヒドに代謝されます。
 このアセトアルデヒドは毒性が強く、眠気や吐き気、頭痛や二日酔いの原因になりますが、アルデヒド脱水素酵素2型(ALDH2)の作用で無毒な酢酸となります。
 この2段階の分解能力に個人差があり、遺伝子が大きく関与しています。

アルコール依存症になりやすいタイプ?

 アルコール脱水素酵素の活性の高低は、アルコール依存症になりやすさと関係があるといわれています。

 日本人は高活性型(TT型・CT)の人が多く、低活性(CC型)型は3.7%と少ないようです。
 この低活性型の人は、アセトアルデヒドへの代謝が遅いため、不快な状態になりにくいので飲酒量が増える傾向にあるようです。
 また、低活性型の人は、酔いの原因物質であるアルコールが長く体内にとどまる(酩酊状態の継続)ことで、アルコール依存症になりやすいと報告されています。

 アルコール依存症の原因には環境の影響が大きいともいわれていますが、自分の体質や酩酊状態をどのようにとらえるかを知っておくことも重要ですね。



お酒に強いタイプ?顔が赤くなるタイプ??

アセトアルデヒド脱水素酵素2型の活性の高低は、お酒の強さ・顔の赤くなりやすさと関係があるといわれています。

●低活性型の「お酒は飲めるけど弱く顔が赤くなりやすいタイプAG型」
毒性の強いアセトアルデヒドの分解がゆっくりであるため、体内に長く留まる傾向があります。この状態が長期間に及ぶと発がんリスクが高まったり、様々な病気の発症に影響するといわれています。お酒に弱い人は、無理して飲むと体に良くないようです。

●活性型の「お酒の強さが一般的で、顔が赤くなりにくいタイプGG型」
毒性の強いアセトアルデヒドの分解が速いため飲酒量が増加しやすいようです。長時間お酒を飲み続けられる人はこちらのタイプかもしれません。アセトアルデヒドの分解が速い体質であったとしても、絶対量が多いと有毒物質にさらされることには違いがありません。健康を維持する上で1週間に7合はひとつの指標になるのではないでしょうか。

●非活性型「お酒がより弱いタイプAA型」
アセトアルデヒドの分解が非常に遅く、少量で気分が悪くなったり、すぐに寝てしまったりとお酒が飲めない人が多いようです。その経験からお酒を飲む機会も少なく、アセトアルデヒドにそもそもさらされることが少ないといわれています。


この機会に自分の体質を振り返りつつ、現在の健康状態を健康診断の結果で確認していただき、My飲酒ルールを決めてみてはいかがでしょうか!

参考文献
e-ヘルスネット
引用した写真 Sascha Kohlmann/クリエイティブ・コモンズ 表示 2.0 一般


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