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コーヒーは腸内細菌の生育に影響を与える?

2015年08月20日 14時00分

 コーヒー豆にはポリフェノールが多く含まれており、脳血管疾患や2型糖尿病の予防効果があると考えられています。イギリスの研究グループは、クロロゲン酸が腸内細菌の生育に与える影響を調べました。


259 coffee beans

写真はイメージです。記事と直接の関係はありません。(写真:MarkSweep)

 食後やくつろぎたい時にコーヒーを飲みたくなることがありませんか?
 コーヒーは世界的によく飲まれている飲料であるばかりでなく、心臓病や脳卒中、肺疾患による死亡リスクを下げるという報告があります(【六号通り診療所の医師によるコラム】コーヒーで寿命が延びるのは何故か?)。

 コーヒー豆には抗酸化作用をもつポリフェノールや興奮作用や利尿作用をもつカフェインが含まれています。ポリフェノールの1種であるクロロゲン酸は、コーヒー豆中にカフェインより多く含まれています。

コーヒー成分は腸内細菌の生育に影響を与える?

 人の腸内には様々な細菌が存在しており、腸内細菌叢と呼ばれる群集を形成していることが知られています。腸内細菌叢は、私たちの健康(肥満やアレルギー、皮膚疾患、脳、神経系疾患など)に影響を与えることがわかってきました。

 イギリスのレディング大学の研究グループは、コーヒー豆に多く含まれるクロロゲン酸が大腸に良い効果をもたらしているのではないかと考え、腸内細菌叢に対するクロロゲン酸の効果を検証しました。

 各種コーヒーと糞便を一緒に培養した結果、クロロゲン酸は培養後4時間には代謝され、ジヒドロカフェ酸とジヒドロフェルラ酸が作られる一方で、カフェインは代謝されずに残っていることがわかりました。

 クロロゲン酸を最も多く含むコーヒーを添加したサンプルでは、コントロールに比べ善玉菌のビフィズス菌の数が有意に増えていました。

 このコーヒーと等量のクロロゲン酸を培養液に加えると、ビフィズス菌の増殖が促進しました。

 一方で、クロロゲン酸のみでもクロストリジウム・コッコイデスとユーバクテリウム・レクタレという腸内細菌の数が増えることがわかりました。

 研究グループは、コーヒー成分の選択的な代謝や腸内細菌の生育が私たちの健康につながっているのではないかと指摘しています。

参考文献
In vitro colonic metabolism of coffee and chlorogenic acid results in selective changes in human faecal microbiota growth.

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