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あなたは大丈夫?
暴飲暴食が引き起こす病気への片道切符

2015年01月21日 10時00分

 暴飲暴食していませんか?食べすぎによる肥満は、体に様々な悪影響を及ぼします。肝臓に脂肪がたまる「脂肪肝」もその一つ。「肥満」と「脂肪肝」によって恐ろしい病気が引き起こされるメカニズムが研究で分かってきたそうです。


写真はイメージです。記事と直接の関係はありません。(写真 William Cho/クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 2.0 一般)

肥満は万病のもと!?あなたも肥満度を計算してみよう!

年末年始、あなたは健康に過ごしましたか?食べて飲んで家でゴロゴロ。体重計恐いから乗らない!なんて言ってませんか?
厚生労働省の調べによると、日本では、20~60代の男性および40~60代の女性の4人に1人が肥満なのだそうです。

肥満度は、通常次のように計算した「BMI値」で測ります。

BMI(Body mass index)= 体重(kg)÷ 身長(m)の2乗
(例えば、体重60kgで身長1.7mなら、60÷(1.7×1.7)=20.8)

これまでの調査により、このBMIが「22」のときに、男女ともに病気にもっともなりにくいことがわかったので、BMI=22となる体重が「標準体重」とされています。

標準体重=22×(身長m)2

そして、BMI25以上が「肥満」と判定されます。
(≧30~35>:肥満1度、≧35~40>:肥満2度、≧40~45>:肥満3度、≧45:肥満4度)
ただし、体重が多い人でも、筋肉が多くて重たい人は肥満とは言いません。

さて、あなたはどうでしたか?

肥満になると何が起こるの?

暴飲暴食、つまり、脂っこいものや甘いお菓子をたくさん食べたり、甘いジュースやお酒をたくさん飲んだりすると、肥満だけでなく、肝臓に脂肪が溜まって、いわゆる「脂肪肝」の危険性が高くなります。脂肪肝になると、肝臓の細胞にある「ミトコンドリア」で異変が起こり、それが病気につながることが最近の研究でわかってきました。

ミトコンドリアは、中性脂肪を燃やして細胞が生きるためのエネルギーを取り出すエンジンのような、とても大切な役割を担う細胞内の器官です。脂肪肝になると、このミトコンドリアが中性脂肪をどんどん燃やそうとフル回転して、その結果「活性酸素」という物質が出来てしまいます。この「活性酸素」は体にとって有害な物質であり、細胞のミトコンドリアを破壊し、結果として肝炎などの病気を引き起こすこともわかっています。

肥満が引き起こす病気のメカニズム・新たなミトコンドリアの異常を解明!

2014年11月、アメリカのハーバード公衆衛生研究所が、肥満で起こる新しいミトコンドリアの異常を発見し、有力医学誌ネイチャー・メディシン誌で報告しました。

ミトコンドリアは、肝臓の細胞の中で「小胞体(しょうほうたい)」と呼ばれる別の器官と隣り合っていて、その小胞体からカルシウムを受け取っています。
今回の研究で、肥満になると、ミトコンドリアと小胞体がくっつきすぎてしまい、結果としてミトコンドリアは小胞体からカルシウムをたくさんもらいすぎてしまうため、異常がでるという事がわかったのです。

この研究では、「肥満」と「脂肪肝」の区別をしていませんが、研究に使った、有名な肥満モデルマウス「レプチン欠損マウス」は、肥満が原因の脂肪肝をひき起こすことが知られています。レプチン欠損マウスを使った実験では、このしくみが原因でホルモン異常がひき起こされました。また、人においては糖尿病など、メタボ関連のさまざまな病気につながると研究グループは見ています。

暴飲暴食などによる肥満、さらに脂肪肝によって細胞の大事な器官であるミトコンドリアに異常が出てしまい、様々な病気につながる、ということのようです。

「肥満発、脂肪肝経由、病気行き」こんな片道切符、もらってしまわないように、栄養バランスに気をつけて日々健康的な生活を心がけたいですね。


参考文献

Arruda AP et al. Chronic enrichment of hepatic endoplasmic reticulum-mitochondria contact leads to mitochondrial dysfunction in obesity.
Nat Med. 2014 Dec;20(12):1427-35. doi: 10.1038/nm.3735.

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