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食事・生活

肥満やメタボに効く新薬候補の物質が見つかる
マウスで効果を確認

2015年02月09日 10時00分

肥満はメタボリックシンドロームや高血圧などの生活習慣病や睡眠時無呼吸症候群のもとになりやすくなります。アメリカの研究グループは、腸のみで働く肥満に効く新薬の候補を発見したと発表しました。


Food court

(写真:Dalma Mall/クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 4.0 国際)

肥満改善薬の登場?

アメリカの成人は、約1/3以上が肥満体型で、そのうち約3千万人が糖尿病の疑いがあるとされています。肥満や糖尿病は、健康の妨げや寿命が短くなる要因となるうえ、医療費の面からも大きな社会問題となっています。

そんな中、米国ソーク研究所の研究グループは、脂肪燃焼やカロリー消費に効く新しいタイプの薬を開発したと科学雑誌ネイチャー・メディシンで報告しました。
今回の発見は、肥満やメタボリックシンドロームの新しい治療法へとつながっていくかもしれません。

腸のみで働く

食物として腸に入ってきた脂肪の吸収を促進する体内物質として、胆汁酸というものがあります。 この胆汁酸の分泌を増やし、脂肪燃焼を促進するには、ファルネソイドX受容体(FXR)というタンパク質を活発に働かせることが重要だという事がこれまでの研究で知られていました。

研究グループは、肥満対策の薬の開発のために、この仕組みに着目し、腸に存在しているFXRのみに作用してその働きを活性化する、フェキサラミンという薬に着目して研究を進めました。
このフェキサラミンを飲むとあたかも腸が食事をしたときのように働くそうです。たくさん食べ物を食べた時と同じようなシグナルを体内に出させ、なんと食べなくても脂肪を燃焼させる働きをするそうです。

マウスの実験では、体重増加が止まる、コレステロールの低下、血糖値のコントロールといった効果が確認できたそうです。

これまでの薬は血液中に溶け込み、薬が体全体で周り副作用を引き起こす問題がありました。フェキサラミンは、血中に溶けず腸のみで働かせることができるため、他の薬より副作用が少ないと考えられています。研究グループは、ヒトを対象とした臨床応用の日はそう遠くないだろうと語っています。この薬の実用化が大いに期待されます。


参考文献

Fang S et al. Intestinal FXR agonism promotes adipose tissue browning and reduces obesity and insulin resistance.
Nat Med. 2015 Feb;21(2):159-65. doi: 10.1038/nm.3760. Epub 2015 Jan 5.

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