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なぜ糖尿病の人は骨折しやすいのか?骨折リスクがわかるポイントが判明!?

2015年03月25日 10時00分

 糖尿病の人は骨折に注意が必要です。なぜ糖尿病は、骨折の危険性が高いのでしょうか?米国の研究グループは、骨折の危険性が高い原因として、骨密度ではなく骨の内部構造があげられると報告しました。


骨密度だけではない、骨折リスクを判断するポイントとは(写真:Shutterstock.com)

 骨密度(骨量)は、骨の中に含まれるカルシウムなどのミネラル量を測定し、通常は骨の強さを判定するための指標とされています。しかし、糖尿病の人は骨密度が高くても骨が折れやすいことが知られていました。

 米国の研究グループは、糖尿病の人は骨密度が高い場合でも、骨の内部の構造がもろくなる割合が高くなるということを報告しました。

骨折のしやすさは、骨の内部構造と関連があった

 骨は外側から骨膜、骨質、骨髄から構成されています。骨質の中でも外側の白くて硬いところが緻密骨で、内側の網目のところが海綿骨です。

 研究グループは、30~90歳の女性のうち、57人の糖尿病の人と43人の糖尿病でない人の、骨密度と海綿骨の微細構造を調査しました。

 その結果、意外にも骨密度は糖尿病の人のほうが高いことがわかりました。一方で、海綿骨の微細構造の指標となる海綿骨スコアは、糖尿病の人のほうが低く、骨の内側の構造がもろくなったことで骨が弱くなっていることがわかりました(※)。

 このため、糖尿病の人は、骨密度検査だけでなく、骨の内側がスカスカになっていないかを検査することで、骨折のリスクを知ることができる可能性が出てきました。

血糖コントロールがうまくいっているかがカギ

 さらに今回の研究では、糖尿病の人のなかで血糖コントロールがうまく行えている人は、うまく行えていない人よりも海綿骨スコアが高く、骨折しにくいことがわかりました。

 研究グループは、血糖コントロールと海綿骨の微細構造との関連については、さらに検証する必要があると述べていますが、骨折のリスクを下げるためにも、血糖コントロールが重要になってくるかもしれません。


監修者

医師 石原藤樹先生
プロフィール:1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。

参考文献

Dhaliwal R, Bone quality assessment in type 2 diabetes mellitus., Osteoporos Int.


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