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体質・身体

唾液の成分が私たちの歯を守ってくれる?

2015年06月09日 09時00分

 私たちの体には細菌に対する防御機構が備わっています。唾液に含まれている成分が、虫歯の原因となるミュータンス菌に対する防御能力をもつかどうかが調べられました。


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写真はイメージです。記事と直接の関係はありません。(写真:Garrett Charles/クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 2.0 一般)

虫歯の原因となるミュータンス菌

 虫歯(う蝕)の原因菌の一つにミュータンス菌が知られています。ミュータンス菌は歯に付着した後、歯の表面にバイオフィルムを形成して増殖し、有機酸を作り出すことで歯のエナメル質を溶かしてしまいます。それが虫歯です。

人の体に備わっている防御機構に着目

 これまでに、「ムチン」と呼ばれる、体内で作られる粘液の主要なゲル形成成分が、細菌に対する防御の役割を担っていることが知られていました。
 唾液にもムチンが含まれており、この唾液ムチンが虫歯を引き起こす菌に対してなんらか作用するのではないかと考えられたのです。

歯への付着を防いだ

 ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学の研究グループは、唾液ムチンと虫歯との関連を調べました。

 その結果、唾液ムチンにはミュータンス菌の成長を抑える効果は見られませんでした。しかし、唾液ムチンがない条件では、砂糖の主成分のショ糖があるとミュータンス菌の数は増えやすく、歯への付着とバイオフィルムの形成量が多くなったのに対し、唾液ムチンが存在すると、菌の付着もバイオフィルムの形成も低減することがわかりました。

 このように、唾液ムチンには、虫歯を防ぐ効果があると考えられます。食事をした後、歯磨きなどで口の中をきれいな状態にしておくことで、唾液による虫歯予防の効果を助けたいですね。


参考文献

Frenkel ES and Ribbeck K. Salivary mucins protect surfaces from colonization by cariogenic bacteria.
Appl Environ Microbiol. 2015 Jan;81(1):332-8. doi: 10.1128/AEM.02573-14. Epub 2014 Oct 24.

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