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「私、すぐ虫歯になっちゃうの!!」そんなあなたが守るべき3つの習慣

公開日:2015年6月4日
更新日:2019年7月31日

 6月4日から6月10日は、歯と口の健康週間です。お口の健康、ちゃんとケアしていますか?もう二度と虫歯にならないようにしようと思ったのにまた歯が痛い。私って虫歯になりやすいのかな?そんなあなたにお届けする虫歯特集。3つの習慣、あなたはちゃんと守っている?


虫歯になりやすい習慣、ついついやってませんか?(写真:Shutterstock.com)

 歯が痛い・・・虫歯かな?歯医者嫌だなあ。やっと決心して歯医者にいくとキュイーンという嫌な音、あいたたた。こんな光景、多くの人が経験しているかもしれません。虫歯にならないようにするにはどうすればいいのでしょうか?

1.「たかが虫歯」と思ってはいけない

 虫歯が痛いけど(歯医者怖いし)放置でいいかな。なんて思っている方、虫歯で亡くなる人もいるって知ってますか?

 虫歯が歯ぐきの奥深く、さらにアゴまで進行すると場合によっては手術になることも。さらに進行が進むと、血管の中に虫歯の菌が進入し全身に運ばれてしまう場合もあるのです!特に体に別の病気を抱えていたりすると虫歯のせいでさらに悪化し、亡くなってしまったケースもあるそうなのです。

(写真:Shutterstock.com)

2.定期的に歯医者さんへ行きましょう

 ちゃんと歯磨きしているのに虫歯になっちゃう。一体なぜこのようなことが起こるのでしょうか。虫歯はセルフケアだけでは防ぎきれないのです。

 虫歯の予防には歯磨きがとっても大切ですが、自分ではどうしても磨ききれない部分や、すでに治療している詰め物の中などが虫歯になることも多いのです。痛みなどがなくても、定期的に歯医者さんに行くことがとっても大切なのです。

3. だらだら食べをやめよう

 実は、砂糖をとる量が多いほど虫歯になる可能性が高いことが研究で明らかになっています。でも、食べ方もとっても重要!!

 虫歯は、酸性の食べ物によるダメージによって引き起こされます。食べ物を噛んだ後は歯が傷ついた状態になっているので、唾液に含まれる成分による修復作業が必要なのです。なのに、またすぐ食べてしまうと、いつまでたっても歯が治らない状態のままダメージを受け続けることに。これでは歯が常に傷ついた状態になってしまい、虫歯になりやすくなってしまいます。

 クッキーをパクリ・・・数分後にチョコをパクッ。少ししてからまた口寂しくなって飴を一つ・・・なんて、だらだら食べしていませんか?

 食事やおやつの後はできるだけ早く歯磨きをして、その後数時間は何も食べないということがとっても大切。どうしても磨けないときはキシリトールの入ったガムを噛んだり、お茶や水でうがいをするだけでも少しはましなようです。

虫歯って遺伝するの?

 上記でお伝えしたように、虫歯は食事や歯磨きなどの生活習慣が大きく関わっているといえます。そのため、虫歯は遺伝しないという考えが一般的でした。

 しかし、最新のゲノム解析研究において、一部の遺伝子の配列の違いは、虫歯のなりやすさに影響を与えていることが示されました。今後の研究によって、さらに虫歯に関連した遺伝子が明らかになってくるかもしれません。

 MYCODEでも、前歯の下の歯の虫歯のなりやすさについて調べることができます。あなたもチェックしてみましょう!

監修者
医師 石原藤樹先生
プロフィール:1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。2015年8月六号通り診療所を退職し、北品川藤クリニックを開設、院長に就任。著書に「誰も教えてくれなかったくすりの始め方・やめ方-ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ-」(総合医学社)などがある。