検査のしくみ

遺伝子検査とは、DNAの情報を読み取り、がんなどの病気のリスクや体質などの遺伝的傾向を知る検査です。検査の結果を知ることが、生活習慣や環境の改善などに取り組むきっかけとなり、かかりやすい傾向にある病気を未然に防ぐように行動を変えられるでしょう。なお、遺伝子の情報は変化しないと考えられており、一度検査を受ければ、再検査の必要はないと言われています。

遺伝子検査とは?

遺伝子検査は、遺伝子の持つ情報を解析することで、生まれ持った病気のなりやすさや体質などを知ることができる検査です。「DNA検査」と呼ぶこともあります。

遺伝子検査はこの10年近くでDNAの解析技術が急速に発展し、分析にかかる費用が下がると共に、短時間で行えるようになりました。
また、血液ではなく唾液でも簡単に遺伝子を調べられることから、新しい病気の予防法として身近な検査となりました。

※写真はイメージです

病気は、遺伝子と生活習慣の双方の影響で、発症の有無やその程度が決まると言われています。病気を未然に防ぐためには、検査で自分の「遺伝子型」を知って、遺伝的にかかりやすい病気の傾向を学び、病気にかからないために生活習慣の改善を行うことが重要であると言えます。

病気を未然に防ぐために

病気によって割合は異なりますが、病気の発症には遺伝要因が約30%、生活習慣などの環境要因が約70%影響していると言われています。

主な疾患(胃がん※1、肺がん※2、大腸がん※1、前立腺がん※1、乳がん※1、冠動脈性心疾患※3)における遺伝要因と環境要因の平均的な割合。病気によって、遺伝要因と環境要因の割合は異なります。
[出典]
※1. N Engl J Med.2000 Jul 13;343(2):78-85.
※2. Int J Cancer 2002,;99(2):260-6./Genet Epidemiol 2001; 20(1):107-116
※3. Eur.J.Hum.Genet. 2007; 15(8):872-7./Circulation 1980; 61(3): 503-8

残念ながら遺伝子は私たちの力で変えることはできませんが、遺伝子検査の結果でリスクが高いからといって、必ず発症するというわけではありません。環境要因に含まれる生活習慣を変えることで発症リスクを軽減できる可能性は高いとする研究もあります。

一方で、遺伝子検査結果でリスクが低くても、環境要因によって発症する可能性が高くなる場合もあります。例えば、がんとタバコの関係は代表的なものです。

また、遺伝子検査は定期的に健康診断で健康状態をチェックする意識付けにもなります。がんについては日本人の死亡原因として上位に挙げられていますが、現在は早期発見・早期治療を行うことで上手につきあっていくことも可能な時代となりました。

大切なことは、どんな病気にかかりやすいのかを知り、日頃から適切な生活習慣を身につけ、病気にかかる可能性を下げることを目指すことです。
遺伝子検査が、ご自身の現在の健康状態と向き合い、未来の健康を考えるひとつのきっかけになれば幸いです。

遺伝子や遺伝子検査について
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