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用語集

MYCODEのウェブサイトで利用されている言葉には専門的でわかりにくいものがあります。
ここではそういった言葉をわかりやすく解説していきます。

抗原

生体に入った際に、抗体産生をはじめとした免疫反応を引き起こし得る物質のことを総称して抗原と言います。通常では、細菌やウイルスなどの外来病原体や異種タンパク質などが抗原となり、自分の身体を構成している物質については抗原になりませんが、時に身体を構成している成分自体が抗原となって免疫反応が起こることもあります(自己免疫性疾患)。また、異物に対して過剰な免疫反応が起こり発症する症状のことをアレルギーといい、アレルギー反応を引き起こす抗原のことを特に「アレルゲン」と呼ぶこともあります(たとえば食物アレルギーで鶏卵が原因となる場合、鶏卵=アレルゲンであるといった言い方をします)。
外来病原体であるウイルスや細菌に感染しているかどうか、あるいはどのくらいのウイルスが身体内に存在するのかを知るための検査の一つに「抗原検査」があります。たとえばAIDS(後天性免疫不全症候群)の原因ウイルスであるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染の有無を検査する場合を例に見てみると、HIVの感染後には体内でHIVが増殖し、それに伴って抗体が産生されます。抗体ができていれば感染していることの証明になるため、まずは「抗体検査」を行うのが一般的です。より早期の診断には、HIVに存在するタンパク質を調べる「抗原検査」、抗体と抗原を同時に測定する「抗原抗体同時検査」などが行われます。

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