新型コロナウイルス感染症の「重症化リスク」について遺伝的傾向が分かる新項目を追加！

ウイルスの世界的流行（パンデミック）としては、人類の歴史上、ペスト以来の規模とも言われ、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。サイエンスの側面から見ると、これほどの短期間で最新科学によって研究されたウイルスはないのではないでしょうか。

新型コロナウイルス感染症（以下、COVID-19）に関する基礎および臨床研究はまさに現在進行形で、世界中の研究者が様々な分野から解明に挑んでいます。遺伝子研究分野においては、ウイルス研究だけでなく、ヒトの全遺伝情報（ゲノム）研究により、ウイルスへの感染しやすさや感染時の重症化に関連する要因の探索が、それぞれ進められています。

日本でも、COVID-19への罹患リスク及び重症化リスクが、特定のゲノム配列によって異なるという発表が、慶應大学を中心とする研究チームからなされ、話題になりました。

• Namkoong H, Japan COVID-19 Task Force: a nation-wide consortium to elucidate host genetics of COVID-19 pandemic in Japan, medRxiv.（こちらの文献はプレプリント段階での速報であり、確立した情報ではないことをご承知ください）
• コロナ制圧タスクフォース　メディア情報（2021年7月時点の情報から変わる可能性があります）

今回、MYCODEの検査項目として、新たにCOVID-19罹患時の重症化リスクの遺伝的傾向をご提供いたします。根拠とした研究は、国際的な研究チーム（The COVID-19 Host Genetic Initiative）による、多国間でのCOVID-19患者の重症化傾向について関連する遺伝子領域を解析したもので、1,860名の日本人データを含めた大規模な研究です。

COVID-19の罹患によって重症化した患者と一般集団のゲノムデータを比較し、重症化に関連する6つの遺伝子領域を特定したこの研究から、MYCODEの基準を満たす1つのSNPs（ゲノム配列の個人差）を元に、あなたの遺伝型におけるCOVID-19罹患時の重症化リスクの遺伝的傾向をお調べします。

未知のウイルスの姿や影響を追い続ける遺伝子研究の一端を、ぜひ、この機会にご確認ください。

• 検査結果は、新型コロナウイルス感染症の実際の罹患歴、現在の感染または症状の有無をお調べするものではありません。
• 検査の結果はあくまで統計情報に基づくものであり、リスクが高いから必ず重症化する、リスクが低いから必ず重症化しないということではありません。