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用語集

MYCODEのウェブサイトで利用されている言葉には専門的でわかりにくいものがあります。
ここではそういった言葉をわかりやすく解説していきます。

サイトカイン

サイトカイン (cytokine) は、細胞が産生する微量生理活性タンパク質の総称で、細胞同士の情報伝達物質としての役割を持ち、免疫系の調節や炎症反応、細胞の増殖や分化の調整など、様々な機能を有しています。サイトカインには様々な種類がありますが、一部には病気の治療に用いられているものもあり、代表的な例として、インターフェロンがあります。インターフェロンは、ウイルス感染の際に生体内でリンパ球などから産生・分泌されるサイトカインの一種で、抗ウイルス作用や細胞増殖抑制作用、抗腫瘍作用、免疫調節作用、細胞分化誘導作用などの幅広い生物活性をもつことから、現在では主にC型肝炎や一部の腫瘍の治療に使用されています。これに関連して、近年では簡便な遺伝子検査(血液検査)によって、インターフェロンの治療効果予測も行われています(IL28B遺伝子の遺伝子多型測定)。この検査では、IL28B遺伝子多型を測定することで、インターフェロン治療によって十分な効果が見込めるか否かを高い確率で判断することができ、インターフェロンによる治療が効きにくい体質であると判断されれば、より早期から別の治療法を検討するなど、治療による副作用や不利益などを未然に回避することにつながるとされています。

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