メニュー

用語集

MYCODEのウェブサイトで利用されている言葉には専門的でわかりにくいものがあります。
ここではそういった言葉をわかりやすく解説していきます。

ホルモン

ホルモン(hormone)は生体内で合成・分泌され、特定の器官や組織、細胞の働きに一定の変化をもたらしたり、働きを調節したりする生理活性物質で、ヒトの体内には50種類以上のホルモンが存在すると考えられています。ヒトは日々、内外から様々な刺激を受けていますが、正常では身体の状態はほぼ一定に保たれています。これをホメオスタシス(恒常性)と言い、ホルモンは内分泌系によるホメオスタシスの維持を司ります。ホルモンは体内の様々な部位(視床下部や脳下垂体、副腎皮質や性腺など)で生成されます。主なホルモンを化学的に分類すると、ペプチド系(すい臓で産生されるインスリン、脳下垂体で産生される成長ホルモンなど)、アミノ酸誘導体系(副腎髄質で産生されるアドレナリンやノルアドレナリン、甲状腺で産生される甲状腺ホルモンなど)、ステロイド系(性腺で産生されるアンドロゲンやエストロゲン、副腎皮質で産生される副腎皮質ホルモンなど)があります。
ホルモンは血液や体液を通じて体内を循環し、目的とする細胞で効果を発揮します。これはホルモンが作用を起こす対象となる細胞の細胞膜にそのホルモン分子と結合する受容体(レセプター)があるためです。ホルモンはごく微量でもその作用を発揮し、体液中の濃度はきわめて低いことが特徴です。内分泌系の病気は、血液中のホルモン濃度を測定することによって診断が可能になる場合があります。これらの病気は、時に遺伝子の何らかの異常によって起こることもあります。

用語集一覧にもどる