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用語集

MYCODEのウェブサイトで利用されている言葉には専門的でわかりにくいものがあります。
ここではそういった言葉をわかりやすく解説していきます。

炎症

炎症(inflammation)は生体防御反応の一つで、人体の組織が外傷や感染などによって刺激・損傷を受けた際に生じる反応を指します。ヒトにおける典型的な炎症反応として、発赤(炎症の起きている組織が赤くなる)・発熱(体温の上昇または局所の熱感)・腫脹(炎症部位が腫れる)・疼痛(痛みを生じる)が挙げられ、これら4つの徴候に機能障害(機能喪失)を加えたものは「炎症の5大徴候」と呼ばれます。前者の4つは主に急性炎症(炎症の初期段階)に関連した症状で、発赤や発熱は、炎症による血管の局所的な拡張、腫脹は血管の透過性の亢進、疼痛は炎症部分からの発痛物質の放出(ブラジキニン、プロスタグランジンなど)によって生じると考えられています。
炎症症状が主体となる病気には、クローン病や潰瘍性大腸炎といった消化器疾患をはじめとして、気管支喘息や慢性気管支炎、川崎病、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎、慢性甲状腺炎、関節リウマチ、皮膚筋炎など様々あり、一部の病気では遺伝的素因の関与が指摘されています。

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