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用語集

MYCODEのウェブサイトで利用されている言葉には専門的でわかりにくいものがあります。
ここではそういった言葉をわかりやすく解説していきます。

リンパ球

リンパ球(Lymphocyte)は血液中の血球成分(白血球)の一種で、末梢血の白血球のうち20~30%ほどを占める細胞です。ウイルスなどの小さな異物や腫瘍細胞に対する免疫を担当する中心的な存在で、抗体(免疫グロブリン)と呼ばれるタンパク質を作り出す細胞の前駆体であるB細胞(Bリンパ球)、細胞性免疫に関与するT細胞(Tリンパ球)、抗原感作と関係なくキラー活性を持つナチュラルキラー細胞(NK細胞)などに分化します。
リンパ球(T細胞、B 細胞)は、多種多様な異物(抗原)に対応するため、骨髄や胸腺で分化・成熟する際に、免疫グロブリンやT細胞受容体の遺伝子をDNAレベルで組み替える「遺伝子再構成」と呼ばれる特性を有しています。このような特殊なリンパ球の性質のおかげで、様々な異物の侵入に際しても素早く免疫反応を起こすことができ、初めて遭遇するウイルスや細胞に対しても防御反応を示すことができます。よってリンパ球は、見た目や免疫形質が同じであっても、遺伝子レベルでは全て異なっていると言えます。この性質を応用して、悪性リンパ腫やリンパ性白血病などの遺伝子検査が行われています。

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