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協調性

原語
agreeableness
研究
米国 ボストン大学

この研究のふむふむポイント

「協調性が高い人」ってどんな人?

 「協調性が高い人」は、他人に共感することが多く、他人を助けたがり、他の人も自分に対して基本的に好意的だと思っていると言われています。逆に、「協調性が低い人」は親切にされても、他人の行動の意図が気になってしまうことがあるそうです。

性格と「長生き」は関係している!?

 十人十色な「性格」は「寿命」にも関連するという考えがあり、性格と寿命の関連性について、世界各国で研究が行われ、報告されてきました。実は、今回ご紹介する「協調性」も、性格と寿命との関連性を調べた研究の中で、遺伝型との関連が見つかった性格です。

協調性が高い人が持っていた遺伝型とは・・・?

 米国ボストン大学の研究グループによる研究の結果、協調性が高い人に特徴的な遺伝型が見つかりました。さて、よく「協調性が高い」と言われる日本人ですが、この遺伝型を持っている人の割合は・・・!?

  • 2023年8月31日(木)12:00(正午)
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協調性についてもっと知る

「協調性が高い人」が持つ6つの要素とは?

 「協調性が高い人」って、すぐ色んな人と仲良くなれて羨ましい!私は周りに合わせるのが苦手だから、「協調性が低い人」かもなあ。

 このように、日常会話でときどき使われる「協調性」。協調性とはいったいどのような性格なのでしょうか?

 性格を科学的に判断するために、研究でよく用いられる性格テストに「NEO-FFI」「NEO-PI-R」というものがあります。これは、fumfum項目「誠実さ」でもご紹介しましたが、「性格5因子」というものを測定するテストです。「性格5因子」とは、個人の性格は「誠実さ」「外向性」「協調性」「経験への開放性」「神経質傾向」の5つで大まかに説明がつくという考え方です。今回ご紹介するのは、このうちの3つ目にある「協調性」について調べた研究です。

 この性格テストでは、「協調性」を調べるための要素は、さらに次の6つに分けられます。

1.信頼性・・・他人を信頼するか、それとも疑ってかかるか
2.実直さ・・・素直で誠実か、それとも悪知恵を働かせたり、人を騙したりすることがあるか
3.利他性・・・喜んで他者を援助するか、他人の問題に関わるのは嫌か
4.応諾・・・人の頼みを受け入れたり、他人の意見に従う傾向がどのくらいあるか
5.慎み深さ・・・謙虚か自信家か
6.優しさ・・・他人に関心があり共感しやすいか、他人に関心が低く共感しにくいか

 この6つの要素が高い人が「協調性が高い人」と判断されるのだそうです。確かに、どれも、他人と関わるときに引き出される要素に思え、納得できるような気がしますね!?

「協調性」は、ほどほどがベスト!?

 この性格テストの結果を総合的に解釈すると、「協調性が高い人」は他人に共感することが多く、他人を助けたがり、他の人も自分に対して基本的に好意的だと思っているそうです。逆に、「協調性が低い人」は親切にされても、他人の行動の意図が気になってしまうことがあったり、競争的な性質を持っているため、自己中心的だと思われてしまったりすることがあるそうです。

 ちなみに、協調性は高すぎても低すぎてもいけないと言われています。なぜなら、協調性が高すぎると人に依存してしまい、逆に低すぎると反社会的な人物だとみなされてしまうことがあるからなのだそうです!

協調性は長生きに関係するのか!?

 ところで、「性格」といえば、優しかったり、怒りっぽかったりと、人によって実にさまざまですよね。

 このように十人十色な「性格」は「寿命」にも関連するという考えがあり、性格と寿命の関連性について、世界各国で研究が行われ、報告されてきました。

 例えば、以前に米国で行われた研究では、「あまり神経質ではない人」、「誠実な人」、「外向的な人」は、そうでない人よりも長生きするという報告がなされています。fumfum項目「怒りっぽさ」でご紹介した論文は、すぐカーッとなって頭に血が上る人は、高血圧や心臓病になりやすいというものでした。これは、あまり神経質ではない人の方が寿命が長い理由の1つなのかも知れませんね!?

 実は、今回ご紹介する「協調性」も、性格と寿命との関連性を調べた研究の中で、遺伝型との関連が見つかった性格です。

協調性が高い人が持っていた遺伝型とは・・・?

 米国ボストン大学の研究グループによる研究の結果、rs2701448というSNPが「A」であると、協調性が高い傾向があると分かりました。さらに、このSNPの遺伝型を見た場合、「A」の数が1つよりも2つである方が、より協調性が高い傾向があると分かりました。
 rs2701448というSNPにはAA、AG、GGの3通りの遺伝型があります。
 日本人平均と比べると

・AAの遺伝型を持つ人は「協調性が高いタイプ」
・AGの遺伝型を持つ人は「協調性がやや高いタイプ」
・GGの遺伝型を持つ人は「協調性がやや低いタイプ」

という遺伝的傾向を持っているといえます。

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研究の詳しい内容を見る

 米国ボストン大学が行ったのは、遺伝子と、長生きに関係すると見られる性格的な特徴との関連についての研究です。
 研究チームは、長寿研究に参加している約4,000人の欧米人の遺伝型と性格5因子のスコアとの関連解析を行いました。
「協調性」を調べるにあたって、性格診断テストNEO-FFIやNEO-PI-Rの「協調性:agreeableness」についてのスコアが使用されました。
 研究の結果、rs2701448というSNPが「A」であると、協調性が高い傾向があると分かりました。

 また、この研究では、「協調性」と並び性格5因子の1つである「経験への開放性」と関連のあるSNPも見つかりました。「経験への開放性」は、「豊かな想像力」や「探究心の強さ」と表現されることもある性格の因子です。

対象SNPの遺伝型に基づき、以下のタイプに区分されます。

  • 協調性がやや低い
    59.8%GG
  • 協調性がやや高い
    35.1%AG
  • 協調性が高い
    5.2%AA
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