目尻のシワ

これって「シワ」？シワができる仕組みとは

　 朝、鏡を見ていると、目もとに細かい線が・・・あれ、これってシワかも？シワはシミなどと同様に老化の現れのように思われ、美容を気にする人には嫌がられがちですよね。

　今回のfumfumでは、皮膚の老化の中でも「シワ」についてお届けします。

　人は誰でも老化し、加齢とともに肌には少しずつシワやシミが現れます。しかし、加齢による原因以外にも、日光や生活習慣などの様々な外的要因により皮膚の老化が早く進むことが、研究によりわかっています。

　皮膚はどのようにシワになるのでしょうか。皮膚の組織は、大きく分けると3つの層からできており、表皮、真皮、皮下組織の順に深くなっていきます。シワの初期の状態では、まず表皮の乾燥などによって細かいシワが現れますが、この場合は保湿などによって元の状態に戻ることができると言われています。
　しかし、乾燥や紫外線、加齢の影響が大きくなると、次の段階では真皮にまで達した深いシワとなり、保湿や化粧などでは対処できなくなると言われています。そして、皮下組織である皮下脂肪にまで影響が及ぶと、シワというよりはむしろ、たるみと呼ばれる状態に近くなってしまいます。

シワができても気にしない！？目尻にシワができやすい理由

　顔のシワのなかでも、目尻にできるシワは、鳥の足跡のように放射状にできることから、「カラスの足跡」とも呼ばれます。

　目の周りは皮膚が特に薄く日光の影響を受けやすいこと、皮脂が分泌されにくいために乾燥しやすいこと、そして、まばたきや表情によって皮膚がよく動くことなどから、特にシワができやすい場所の一つなのだそうです。

　今回、中国科学院の研究グループによって、AHR（芳香族炭化水素受容体） 遺伝子に存在するrs2066853と呼ばれるSNPが、目尻にできる深いシワに関わっているいうことが報告されました。
　 AHR遺伝子は、異物の代謝や抗酸化作用に関わる遺伝子です。このrs2066853は、周囲の環境からさまざまなストレスやダメージを受けた場合の細胞の修復に関わっていることがわかっています。

　つまり、顔の他の箇所よりも環境からの影響が大きい目尻のシワについても、この修復に関わる遺伝子が効果を及ぼしているかもしれません。

　目尻のシワはない方がいい！？でも、目尻にできるシワは、表情豊かでたくさん笑ってきたハッピーな証拠だとも言えますね。

目尻のシワができやすいかどうかも遺伝子でわかる？

　中国科学院の研究グループにより、rs2066853というSNPに「A」を持つ人のほうが、「G」を持つ人よりも、目尻に深いシワができやすい傾向があるとわかりました。

　rs2066853にはAA、AG、GGの遺伝型がありますが、日本人平均と比べると

・AAの遺伝型を持つ人は「目尻のシワができやすいタイプ」
・AGの遺伝型を持つ人は「目尻のシワがややできやすいタイプ」
・GGの遺伝型を持つ人は「目尻のシワができにくいタイプ」

という遺伝的傾向を持っていると言えます。

　『MYCODE fumfum』では、目尻のシワについて、あなたの遺伝的なタイプがどれに当てはまるのかを調べることができます。目尻のシワが心配、というあなたも、全然気にしていないよ、というあなたも、この機会にチェックしてみませんか？