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食の好み -ダークチョコレート-
- 原語
- dark-chocolate-liking
- 研究
- イタリア BurloGarofolo病院母子保健研究所
この研究のふむふむポイント
元々は薬だった?昔から親しまれているチョコレート
おやつの定番、チョコレート。昔は薬として利用されていたことをご存知でしたか?
どんな効果が?気になるダークチョコレートの効果
ダークチョコレートには、血圧の改善や血管を健康に保つ働きなどがあることが知られています。
ダークチョコレートは苦すぎる・・・そう感じるのは遺伝子のせい?
イタリアのBurloGarofolo病院母子保健研究所を中心とした研究グループによる研究の結果、rs12540919というSNPに「T」を持っていると、「CC」の人よりもダークチョコレートがより好きな傾向にあるということです。
食の好み -ダークチョコレート-についてもっと知る
元々は薬だった!昔から親しまれているチョコレート
今回のfumfumでは、チョコレートの好みについてお届けします。みなさんはどんな時にチョコレートを食べますか?3時のおやつ?疲れた時?晩酌のお供に、という方もいるかもしれませんね。
チョコレートと言えばバレンタインデーですね。最近では恋人に送るだけでなく、友チョコや自分用のご褒美チョコなど様々な種類がありますが、やはり「チョコレート」は欠かせません。
そんなチョコレート、昔は薬として利用されていたことをご存知でしょうか?諸説ありますが、チョコレートや原料であるカカオは、カカオの原産国では薬や健康食品として利用され、1500年代にヨーロッパに広まった、という説があります。良薬口に苦しといいますが、まだ砂糖もそれほど普及していなかった時代、今とは異なる苦いチョコレートが薬として使用されていたことを想像するのも楽しいですね。
どんな効果が?気になるダークチョコレートの効果
古来から薬としても用いられてきたチョコレート。特に、カカオが豊富で苦味があるダークチョコレートは、健康にも良い効果をもたらすことが分かってきています。
ダークチョコレートには、カカオ由来の成分であるエピカテキンやテオブロミンなどが含まれています。これらの成分が、血圧の改善や血管を健康に保つのに役立つという研究結果が出てきているのです。
ただ、ダークチョコレートに効果があることはわかっていても、どの成分にどのような効果があるのかは、複雑でまだ分からないことが多く、解明のため、世界中でさまざまな研究が行われています。
手軽なおやつとして手に入れられるダークチョコレートに、健康へのメリットもあると知ったら、積極的に食べたい!と思われる方も多いのではないでしょうか。
ダークチョコレートは苦すぎる・・・そう感じるのは遺伝子のせい?
そんな健康にも嬉しい効果をもつ「ダークチョコレート」の好みが、遺伝的に決まっていることが分かりました。
イタリアのBurloGarofolo病院母子保健研究所を中心とした研究グループによる研究の結果、rs12540919というSNPが「T」を持っていると、「CC」を持っている人よりもダークチョコレートがより好きであるという傾向が明らかになりました。
rs12540919にはTT,CT,CCの遺伝型があり、日本人平均と比べると
・TTまたはCTの遺伝型を持つ人は「ダークチョコレートが好きなタイプ」
・CCの遺伝型を持つ人は「ダークチョコレートがそれほど好きではないタイプ」
という遺伝的傾向を持っていると言えます。
研究の詳しい内容を見る
イタリアのBurloGarofolo病院母子保健研究所を中心とした研究グループは、3,501人のヨーロッパ人と335人の中央アジア人について、遺伝型と食べ物の好みのアンケートとの関連解析を行いました。
研究の参加者は、野菜、脂肪分を含むもの、乳製品、苦みのあるものの4つのカテゴリーに属する20種類の食品に、1(非常に嫌い)から9(とても好き)までの数値、もしくはこれまでに全く食べたことがないという10段階のスケールで評価を行いました。
遺伝型との関連解析の結果、7番染色体に存在するrs12540919というSNPがダークチョコレートの好みと関連がある傾向がわかりました。
対象SNPの遺伝型に基づき、以下のタイプに区分されます。
- ダークチョコレートが好き
- 23.4%TT&CT
- それほど好きではない
- 76.6%CC
本研究では、遺伝型に基づき、2種類のタイプに区分されます。 TTとCTはともに「ダークチョコレートが好きなタイプ」、CCは「ダークチョコレートがそれほど好きではないタイプ」に区分されます。