あなたの結果もわかる!
ギャンブルへのはまりやすさ
- 原語
- gambling
- 研究
- 米国 ミズーリ大学を中心とした研究グループ
この研究のふむふむポイント
宝くじをついつい買ってしまうのは・・・!?
宝くじを夏や年末にかかさず買ってしまう、なんてことはありませんか?研究によると、ギャンブル行動にも遺伝要因が影響しているそうです。実は、宝くじもギャンブルと分類されています。
家族にギャンブル好きがいると要注意
ギャンブルにはまりすぎると、ギャンブル依存症に!?研究によると、ギャンブル依存症の要因として、遺伝的な影響が大きいとされています。
日本人の遺伝的傾向は!?
ミズーリ大学を中心とした研究グループによると、約4割の日本人がギャンブルにはまりやすい、またはややはまりやすいという遺伝的傾向を持っていることになります。
ギャンブルへのはまりやすさについてもっと知る
そのギャンブラー魂、遺伝子から!?
宝くじで一攫千金!海外旅行先のカジノで大勝ち!そんな夢をみたことがありませんか?
米国のミズーリ大学のSlutske教授によると、ギャンブルに参加した経験があるかどうか、ギャンブルにどのくらい時間やお金をかけるのかにも遺伝的な要因が影響しているそうです。
ちなみにSlutske教授らの研究では、「ギャンブル」と聞いて連想しがちなカジノやパチンコだけではなく、宝くじやビンゴなど身近なものもギャンブルの一種として定義されています。
ギャンブルと遺伝子との関連は、様々な研究者によって指摘されています。特にギャンブルに過度に没頭してしまう「ギャンブル依存症」については、他の遺伝的な疾患との関連があるのではないかという仮説の元、活発に研究されてきました。
ギャンブル依存症は精神疾患の一つであるとされており、厚生労働省が2014年に発表したデータによると、ギャンブル依存症の疑いがある日本人は、500万人以上もいるそうです。
家族にギャンブル好きがいると要注意!?
Slutske教授は、ギャンブル依存症の要因は、環境要因よりも遺伝要因の割合がが大きいと報告しています。実際、両親または兄弟にギャンブル依存者がいる人は、いない人に比べてギャンブル依存症に4倍なりやすいという研究データが出ているようです。
逆に、ギャンブルへの依存傾向に環境要因が作用しているという明確な結果は、現在まだ導き出せていないそうです。
日本人の遺伝的傾向は!?
Slutske教授らの研究チームによると、rs11060736というSNPにおいて「C」の遺伝子を持っているほど、ギャンブルにはまりやすいことが分かったそうです。
このSNPにはCC,CT,TTという3種類の遺伝型がありますが、日本人平均と比べると
・CCの遺伝型を持つ人は「ギャンブルにはまりやすいタイプ」
・CTの遺伝型を持つ人は「ややギャンブルにはまりやすいタイプ」
・TTの遺伝型を持つ人は「ギャンブルにややはまりにくいタイプ」
という遺伝的傾向を持っていることが分かったそうです。
この結果を、CC, CT, TTの遺伝型をもつ日本人比率と照らし合わせると、約4割の日本人が「ギャンブルにはまりやすい」、または「ややはまりやすい」という遺伝型のタイプを持っていることになります。
研究の詳しい内容を見る
米国のミズーリ大学のSlutske教授らによる研究チームは、894のオーストラリア人家族の1312人の双子を調査対象とし、ギャンブル行動と、230万以上のSNPとの関連を調べました。
その結果、rs11060736というSNPにおいて「C」の遺伝型を持っているほど、ギャンブルにはまりやすいことが分かったそうです。
沢山のSNPを解析するこの方法はGWASと呼ばれています。GWASとは「Genome-Wide Association Study」の略であり、ゲノムを広く網羅するような大量のSNPを調べ、SNPの頻度と形質などの特徴との関連を統計的に導く解析方法です。この方法は、MYCODEにおいても使用されています。
※2019/10/24:記事内容を一部修正いたしました。
対象SNPの遺伝型に基づき、以下のタイプに区分されます。
- ややはまりにくい
- 59.8%TT
- ややはまりやすい
- 35.1%CT
- はまりやすい
- 5.2%CC