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肌の保湿力
- 原語
- transepidermal-water-loss
- 研究
- 中国 復旦大学
この研究のふむふむポイント
スキンケアの基本は乾燥を防ぐこと
カサカサしたり、ピリピリしたり、肌の乾燥は厄介ですよね。特に冬のこの季節、粉が吹くほど乾燥してしまうという方もいらっしゃるかもしれません。スキンケアにはこの乾燥を防ぐのが基本。保湿をしていつまでもきれいな肌を保ちたいものですね。
何もしなくても水分は肌から逃げていっている?
カラダの水分がどれだけ外に逃げているかを測定した数値を、経表皮水分蒸散量(TEWL)と言います。このTEWLの数値が大きければ、皮膚の中から逃げる水分が多いことを意味し、逆に数値が低ければ皮膚から逃げていく水分量が少なく、肌の保湿力が高いことを意味しています。
肌の保湿力も遺伝型のタイプでわかる
中国の復旦大学の研究グループによる研究の結果、TEWLの数値(保湿力)と関連のある遺伝型が見つかりました。
肌の保湿力についてもっと知る

スキンケアの基本は乾燥を防ぐこと
肌が乾燥すると、カサカサしたりピリピリしたり不快ですよね。肌がカサカサだと老けて見えるし・・・。
冬は粉が吹くほど乾燥する、とお困りの方もいらっしゃるかもしれませんね。乾燥対策には保湿が大切! 自分は男だから、と肌のケアを疎かにしてはいませんか?男性でも1日に2回スキンケアをすることで、髭剃り後の不快感を軽減できるということがわかっています。
一言に肌といっても単なる一枚の皮ではなく、外側から順に表皮、真皮、脂肪のある皮下組織からなっています。皮膚の一番外側にある表皮には水を蓄える機能がありますが、この機能も25~30歳以降、年齢と共に減少していき乾燥の原因となります。

何もしなくても水分は肌から逃げていっている?
きちんとケアをしていても年々乾燥していくお肌。そして、体内の水分が知らないうちに失われていることをご存知ですか?
カラダの水分がどれだけ外に逃げているかを測定した数値を、経表皮水分蒸散量(TEWL)と言います。このTEWLの数値が大きければ、皮膚の中から逃げる水分が多いことを意味し、逆に数値が低ければ皮膚から逃げていく水分量が少なく肌のバリア機能が高い・肌の保湿力が高いことを意味します。
このTEWLは環境や温度、季節、紫外線の量及び喫煙などで値が変化することが知られていますが、民族によっても大きく違うことから遺伝的要因も関与しているのではないかと考えられています。
肌の保湿力も遺伝型のタイプでわかる
中国の復旦大学の研究グループは、31~87歳までの健康な人の右頬の肌のTEWLの値を調べました。
中国の復旦大学の研究グループの研究の結果、FCN1とOLFM1の遺伝子の間にあるrs11103631というSNPに「G」を持っているほど、TEWLの値が小さくなる(肌の保湿力が高い)傾向があるとわかりました。 rs11103631には、AA, GA, GGの遺伝型がありますが、日本人平均と比べると
・AAの遺伝型を持つ人は肌の保湿力が低いタイプ
・GAの遺伝型を持つ人は肌の保湿力がやや高いタイプ
・GGの遺伝型を持つ人は肌の保湿力が高いタイプ
という遺伝的傾向を持っています。
研究の詳しい内容を見る
中国の復旦大学の研究グループは611人の健康な31歳~87歳の中国人を対象とした遺伝型と右頬のTEWLとの関連解析を行いました。その結果TEWLの数値とrs11103631というSNPに関連が見つかりました。
対象SNPの遺伝型に基づき、以下のタイプに区分されます。
- 肌の保湿力が低い
- 44.6%AA
- 肌の保湿力がやや高い
- 44.4%GA
- 肌の保湿力が高い
- 11.0%GG
参考文献
【対象SNP】rs11103631