【2021-2023年】インフルエンザ
ヒトの遺伝要因の解明がインフルエンザなど感染症の理解や克服に重要!
アンケートに答えて日本人の大規模ゲノム研究に参加しよう

新型コロナウイルス感染症をはじめとする様々な感染症は、その感染や重症化にヒトの遺伝要因が関わることがわかってきており、感染症の理解や克服に向けて、関連遺伝子の探索が重要視されています。
MYCODE Researchでは、2016年より、シーズン毎にインフルエンザに関するアンケートを実施し、これまでに、およそ延べ12,000名もの回答が集まっています。アンケート回答と遺伝情報を基に、「インフルエンザウイルスへのかかりやすさ」と関連する遺伝要因の探索を行った解析では、免疫応答を担う遺伝子が関わる可能性が示唆されています。結果を更に検証し、インフルエンザの感染予防や重症化の予防に繋げるためには、各シーズン毎の罹患状況や重症化について、より大規模なデータの収集が必要不可欠です。
ぜひ、引き続きアンケートへのご協力をお願いします。
2023年5月、季節外れのインフルエンザ感染が相次いでいる
新型コロナウイルス感染症が5類感染症に位置付けられ、少しずつ感染が落ち着きを見せ始めています。
そんな中、2023年5月、季節外れのインフルエンザが流行しているのをご存じでしょうか?
例年であれば、概ね4月頃には患者数が減少するインフルエンザですが、2022-23年シーズンは、5月に入っても集団感染が相次いで報告されています。
その原因の一つとして、新型コロナウイルスの流行やその感染症対策の徹底により、2020年以降、インフルエンザの流行がほぼなく、インフルエンザウイルスに対する多くの人の免疫が低下したことがあげられています。MYCODE Researchのアンケートでも、毎シーズン10%前後であったインフルエンザの罹患率が、2021-22年シーズンはわずか1%でした。また、感染症対策が緩和されて以降、人々がウイルスに接触する機会が増えていることも原因と考えられます。
インフルエンザウイルスはとても感染力が強く、せきやくしゃみなどから簡単に感染してしまいます。来シーズン以降も、インフルエンザの大流行が発生する可能性があるため、インフルエンザに対して、引き続き基本的な感染症対策を行っておくことがとても重要です。
インフルエンザの「重症化」「かかりやすさ」には遺伝要因が関わる?
インフルエンザの「重症化」に、遺伝要因が関係していることが、中国人集団を対象としたゲノム研究により報告されています。一方で、同じ東アジア圏でも中国漢民族と日本人で遺伝的背景に違いがあることが報告されており、日本人でのインフルエンザの重症化に関する遺伝子は、まだ特定されていません。
また、MYCODE Researchのインフルエンザアンケートの回答を用いて、「過去4シーズン中3シーズン以上でインフルエンザに罹患した」と回答したインフルエンザにかかりやすい方と、「一度も罹患していない」と回答した方とをグループ分けし、遺伝情報を網羅的に比較しました。その結果、「インフルエンザウイルスへのかかりやすさ」に、免疫応答を担う遺伝子が関わる可能性が示唆されました。
私たちと一緒にインフルエンザと遺伝子の関係を調べる研究に参加しませんか?
MYCODE Research(マイコード・リサーチ)では、MYCODE会員の皆さんの遺伝情報とアンケート結果を組み合わせて、インフルエンザに関連する日本人の遺伝子を探索する研究を進めています。
インフルエンザに関連する遺伝子が見つかることで、個々人のリスクの予測や、リスクがある人への集中的なケアにつながっていく可能性があります。来シーズン以降も大規模な流行の可能性があるインフルエンザ。あなたもアンケートに答えて、この研究に参加してみませんか?
(この記事の後のアンケートからご参加いただけます)
※この研究は、遺伝子検査お申し込みの際に研究参加同意をいただいている方を対象としています。研究参加同意をいただいていない方のアンケート結果につきましては、研究の解析からは除外いたしますが、アンケート回答後に表示される集計結果には回答内容が反映されます。
【2021-2023年】インフルエンザの研究アンケート
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